前日（1月4日）の市場概況

ドル/円：113円手前で足踏み続く

　2018年の東京市場がスタートしたこの日、大発会の日経平均株価は700円超上昇して26年ぶりの高値。欧州株価も続伸、NYのダウ平均株価は初の2万5,000ドルを突破しました。世界的な株価を背景にリスク選好姿勢が高まるなかで、ドル/円も上昇。しかし高値は112.86円までと、またも113円には届きませんでした、終値は112.732円（前日比+0.23円）（チャート1）

 

　前日発表されたFOMC（米連邦公開市場委員会）議事録は、おおむね予想通りの内容でしたが、FOMCメンバーの米経済に対する強い自信がうかがえ、慎重なインフレ見通しにもかかわらず、米長期金利は堅調で、ドルを押し上げる要因となりました。

　本日（1月5日）は、米国の12月雇用統計が発表になります。失業率は4.1％で横ばい、非農業部門雇用者数は、ADP雇用統計が25.0万人と強い数字だったことで、最新の予想では+19.0万人に増えています。平均労働賃金（予想0.3％）にも注目です。

ユーロ/ドル：2017年の高値を狙う

　円がドルに対して下げるなかで、ユーロ/ドルは続伸。1.2088ドルまで上昇しましたが、昨年9月につけた2017年の高値である1.2092ドルには届きませんでした。（チャート２）

 

クロス/円：2年2ヵ月ぶりの高値

　ドル/円、ユーロ/ドルが強含むなかでユーロ/円も大きく上昇。2015.10月以来の136.36円をつけました。（チャート3）ポンド/円も約1ヵ月ぶり高値となる152.97円まで上値を伸ばしています。（チャート4）

 

この指標を見逃すな！！ 1月5日の注目イベント

欧州HICP、米12月雇用統計、カナダ12月雇用統計、米貿易収支