前日(12月27日)の市場概況

ドル/円:レンジ取引継続

 ドル/円はこの日も動きが鈍く、113.15円から113.37円までの狭いレンジで推移。終値は113.332円(前日比+0.112円)(チャート1)。

 

欧州通貨:堅調

 ユーロ/ドル、ポンド/ドルはしっかりした動き。とはいえ特別な材料があったわけではなく、来年早々に再開するブレグジット交渉や、ドイツ連立政権協議などの重要な政治イベントを前にしたポジション調整が主体でした。

 ユーロ/ドルは12月1日以来の高値である1.1908ドルまで上昇、ポンド/ドルも一時12月15日以来の1.3429ドルまで上昇しました。ただ勢いは続かず、その後はやや押し戻されて引けています(チャート2、3)。

 

 

オセアニア通貨:高値更新中

 原油高や堅調な商品相場を理由に、資源通貨のオセアニア通貨は大きく上昇。豪ドル/ドルは2カ月ぶりの高値となる0.7778ドルまで、NZドル/ドルも10月19日以来の0.7074ドルまで値を伸ばしました(チャート4、5)。

 

 

南アランド(ZAR)/円:2年2カ月ぶりの高値

 ZAR/円は9.22円まで上昇。南アフリカの次期大統領になることが確実視されるラマポーザ副大統領の政治手腕に期待した買いで、2015年10月以来の高値を更新しています(チャート6)。

 ZAR/円は、1カ月前には、米格付け会社S&Pが南アの格付けを、投機的(投資不適格)とされる「BBプラス」に引き下げたことで、7円台後半まで下落しました。