図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
出所:マーケットスピードより楽天証券作成
メタル反落、落ち着きを取り戻す(2017年7月14日(金)掲載分より)
Summer Doldrums(夏枯れ)ですね。ゴールドは昨日の上昇を戻す形となりましたが、ストップロスがとりあえずは一掃されて安定した感じです。昨夜もイエレン議長の議会証言がありましたが、あまり大きな反応はありませんでした。本格的な夏休みシーズン入りで、これから8月に向けてマーケットはどんどん閑散になりそうです。プラチナ、パラジウムが昨日上げた分をすべて戻してしまったのはちょっとがっかりです。ゴールドはそうでもありませんが、他のメタル、シルバー、プラチナ、パラジウムともに現物がなかなかタイトであり、需要が強まっています。なのに価格が上がらない。ちょっとへんな状況です。
PGMが大きく上昇(2017年7月13日(木)掲載分より)
イエレンFRB議長の議会証言がありました。インフレが目標まで達してないことから、金利上げはゆるやかに進めるといったニュアンスから、ハト派的なそのスタンスにゴールドは急騰、1,226ドルまで上昇しました。その後は落ち着き、1,220ドルと昨日の東京引けとほぼ同じレベルで一日が終わりました。7月に入ってからのゴールドの下落場面はやはりゴールドの拾いどころだったのではないかという論調も増えてきました。弱気あり強気ありで、見方もいろいろ分かれています。僕は昨日も書いたとおり、安くなったところで保険を買うイメージでいいのではと思います。
パラジウムもまた昨日は急伸。一時870ドルに迫る場面がありました。こちらもやはり830ドルまでの下落はdipだったようです。ファンダメンタルのサポートは大きいようですね。
昨日はプラチナも上昇、PGMの上げが目立ちました。ゴールドとプラチナのスプレッドもほぼ300ドルまで縮小。ほぼ2ヶ月ぶりです。
トランプJrロシア問題再燃でゴールド上昇(2017年7月12日(水)掲載分より)
New Yorkでトランプジュニアが公開したロシア人弁護士との電子メールがきっかけとなり、一時ダウが急落、ドルも急落し、それに対してゴールドは1,208ドルから1,217ドルまで急騰しました。やはりまだまだ不安の種は残っています。地政学的不安、トランプ政権に対する不安、世界の金融システムに対する不安、あらゆる不安に対する保険としてゴールドを安く買うチャンスなのかもしれません、このディップ。Bullion VaultのAdrianがそういうコメントを出していますが、賛成。
パラジウムとプラチナの値差が過去最小になっています。比価は1対1.058。絶対値のスプレッドは50ドルを切りました。
ドルでは反発(2017年7月11日(火)掲載分より)
ゴールドの安値は1,204.90ドルで、1,200ドルを割り込むことはありませんでした。欧米では買戻しがすすみ、1,215ドルまで戻して一日が終わりました。ゴールドは4ヶ月ぶりの安値、シルバーはなんと1年と4ヶ月ぶりの安値をつけました。まだ安心はもちろんできませんが、とりあえず1,200ドルはサポート。ちょっとこのへんで様子見ですね。
LMEprecious始まる(2017年7月11日(火)掲載分より)
昨日のロンドン時間から始まりました。Loco London Goldの取引所バージョンといえばよいでしょうか。昨日の出来高はゴールドが756lots、シルバーは16lotsという出来高。(ゴールド1 lot 100onz シルバー 5000onz)まあLoco London全体の出来高を考えると決して大きくはないですが、初日ということ、そしておそらく多くの参加者がまだ様子見をしていることを考えると上々のスタートではないかと思います。アジアでのLMEpreciousのスタートは今朝の東京時間9時。
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