前日(12月14日)の市場概況

ドル/円:上値が重い。112.05円まで下落

 この日のドル/円は、東京時間につけた112.88円が高値で、FOMC(米連邦公開市場委員会)後も113円台に戻れないまま上値の重い動きが続いていました。しばらくもみあいを続けましたが、NY時間になって下落。112.05円の安値をつけました。(チャート1)

 トランプ減税法案に対して共和党上議員2名が態度を保留しているため、年内成立の公算が微妙になっていることが背景。減税効果による米経済成長の期待が株価やドルを支えている部分が大きく、マーケットは年内成立を前提に動いてきただけに、警戒的なドル売りがでました。終値は112.399円(前日比-0.121円)。

 

 

ユーロ/ドル:ECB会合後に大きく下げる

 ECB(欧州中央銀行)は今年最後となるこの日の会合で、金融政策の現状維持を決定。マーケットが注目していたのはECBスタッフの経済見通しで、成長とインフレ見通しが上方修正されたことでユーロ/ドルは一時1.1862ドルまで跳ね上がりました。

 ECBの利上げの前倒しが期待できるとユーロ買いが先行しましたが、ドラギ総裁が政策の変更について検討しなかったと否定したことから、一転下落。1.1771ドルの安値をつけました。(チャート2)

 ユーロ/円は、133.75円まで上げた後、ユーロ/ドルとドル/円が共に売られたことで132.23円まで大きく下落。(チャート3)

 
 

 

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