前日(12月12日)の市場概況
ドル/円:FOMC期待がドル/円支える
FOMC(米国連邦公開市場委員会)を控えてドル/円は、ドル高気味ながらレンジ取引が継続。NY時間に113.75円まで上昇、わずかながら4営業日連続で高値を更新したあと、113.36円まで下落。終値は113.539円(終値-0.013円)。(チャート1)
今夜、FOMCは、2017年最後となる会合で、FF金利誘導目標を1.00-1.25%から1.25-1.50%引き上げることがほぼ確実。
マーケットの興味はすでに来年に移っていますが、2018年の利上げは、今年と同じ3回と予想しています。しかしながら、FOMCのメンバーがトランプ政権の減税効果を勘案して金利見通しを引き上げることになれば、4回利上げの期待が強まることになるため、これもドル高材料となっています。
ユーロ/ドル:11月21日以来の安値
ドル高の動きに押されたユーロ/ドルは、NY時間に1.1717ドルまで下落。約3週間ぶりの安値をつけました。(チャート2)
ポンド/ドル:関心はブレグジットから離れる
この日発表された11月の消費者物価指数は、予想を上回る前年比3.1%に上昇。BOE(英国中央銀行)の次回の利上げを早めるとの思惑でポンドは、欧州時間に一時1.3379ドルまで買われました。(チャート3)
ただ、物価は年内の3.2%をピークに来年からは下がるというのがBOEの見通し。11月の消費者物価指数も想定内ということで、買い一巡後は1.3303ドルまで売られました。
BOEは今週木曜日、政策金利を発表します。
NZドル/ドル:買戻し強まる
RBNZ(NZの中央銀行)の新総裁が、年金ファンドCEOでありRBNZ副総裁の経験もあるエイドリアン・オア氏に決まったことがマーケットの安心感となって、欧州時間のNZドル/ドルは0.6951ドルまで高値を更新。
労働党主導の左派政権が与党となって以来、金融緩和政策をRBNZに要求するとの懸念でNZドルは下落傾向が続いていましたが、新総裁の誕生がNZドル買戻しのきっかけになりました。
この指標を見逃すな!! 12月13日の注目イベント
FOMC、イエレン議長 記者会見
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