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「ヒット商品」に関するランキングは、その時々の流行や経済情勢を映す指標として注目され、複数の企業や団体が発表しています。例えば、日本経済新聞社は日経MJ『ヒット商品番付』として、消費動向や世相を踏まえて、売れ行きや開発の着眼点、産業構造や消費者心理に与えた影響などを総合的に判断し、相撲の番付になぞらえたランキングを発表しています。
【ポイント1】“ウチ”の消費に関するものが多くランクイン!
横綱は東に「アマゾン・エフェクト」、西に「任天堂ゲーム機」が選ばれた
■日経MJの2017年『ヒット商品番付』では、ウチ(家、内)の消費に関するものが多くランクインしました。例えば、東の横綱の「アマゾン・エフェクト」は、ネット通販大手の米アマゾンが生鮮宅配等の領域を拡大したり、衣料品販売や音楽・動画配信でも存在感を示したことで、日本の消費に影響を与えたとして選ばれました。
■西の横綱には「任天堂ゲーム機」、同大関には「AIスピーカー」と家の中で使用する製品がランクインしました。「任天堂ゲーム機」は据え置き型の最新機種「ニンテンドースイッチ」などの販売がとても好調です。また、「AIスピーカー」は人工知能(AI)との対話を楽しむことができるもので、今年日本ではグーグルやアマゾン、LINEなどから続々と発売されました。
【ポイント2】買物も食事も“ウチ”で楽しむ
いまひとつ奮わなかった「プレミアムフライデー」は残念賞
■今年、東京・銀座に新たにオープンした「GINZA SIX」が実店舗で東の関脇となった一方、西の関脇にはネット通販の「ゾゾタウン」が選ばれました。また、出前代行サービスの「ウーバーイーツ」が西の前頭となり、“ウチ”で買い物や食事を楽しむものがランクインしています。
■今年2月に導入され、毎月末金曜日に早帰りすることで消費喚起として注目された「プレミアムフライデー」は、いまひとつ奮わず残念賞となりました。
【今後の展開】景気回復による賃金上昇から消費の活性化に繋がることに期待
■2017年は、日経平均株価が約26年ぶりの水準に上昇したことから「株高」が西の前頭となりました。世界的な景気回復局面にあって、企業業績は好調です。政府は来年についても経済界に賃上げを要請しており、賃金の上昇が消費の活性化となり、来年も続々とヒット商品が生まれることに期待したいところです。
※個別の商品及び関連企業に言及していますが、これらを推奨するものではありません。
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