前日(11月27日)の市場概況

ドル/円:下値を探る

 週明けのドル/円は上値の重さが変わらず、高値は111.69円まで。欧州時間までは111円台を守っていましたが、北朝鮮がミサイル発射準備をしているとのニュースで、NY時間に一時110.84円まで下落。9月15日以来の安値をつけました。終値はやや戻して、111.079円(前日比-0.449円)。(チャート1)

 

 

ユーロ/ドル:ドイツ連立政権への期待が支える

 ユーロ/ドルは、大連立の成立でドイツの政治不安がおさまるとの期待があって、4営業日連続で高値を更新して、1.1961ドルまで上昇。しかし、メルケル首相の交渉相手であるFDP(社会民主党)のシュルツ党首は慎重な態度を崩さず、NY時間には失速して1.1854ドルまで下押し。(チャート2)

 

 

ユーロ/円:132円台前半へ戻す

 ユーロ/円は、133.22円まで上昇して先週の高値に並んだところで、ドル/円とユーロ/ドルが下げたことで、NY時間終盤にかけて132.08円まで下落。(チャート3)

 

 

南アランド(ZAR):格下げで急落

 南アランドは、対ドルで13.85ランドのサポートを下抜けたところでストップの買い戻しを誘因。対円では8.11円まで急反発しました。(チャート4)

 先週金曜日、米格付け会社S&Pは、南アフリカの格付けを投機的(投資不適格)とされる「BBプラス」に引き下げ。ムーディーズも格下げ方向で検討中と発表しましたが、とりあえず同時格下げがなかったことが、安堵感につながりました。

 しかし、南アフリカのファンダメンタルが好転したわけではなく、南アランド安のトレンドは今後も続く可能性があります。