前日(11月15日)の市場概況
ドル/円:113円守れず
この日のドル/円は、東京時間の113.49円を高値にずるずると値を下げ、ついに113円を下抜けると、NY時間の指標発表後に112.47円まで下落。その後113円台に戻す場面もありましたが、ダウ平均株価の下げもあって再び112円台に沈下。終値は112.862円(前日比-0.588円)でした。(チャート1)
この日発表されたCPI(米消費者物価指数)は、予想通りの結果。今年の夏に見られた米国の物価下落は一時的だったという安心感もありましたが、力強さを印象付けるほどではありませんでした。FRB(米連邦準備理事会)の12月利上げは確実とはいえ、来年以降の利上げ回数が減る可能性もあるとして米長期金利が低下、ドルが売られました。
ユーロ/ドル:続伸
ドルが全般的に売られるなかでユーロ/ドルは上値をさらに伸ばし、ECB(欧州中央銀行)会合日の高値を更新して、約1カ月ぶりの高値となる1.1859ドルをつけました。(チャート2)
緩和縮小を決定したにもかかわらず、ECB後のユーロ/ドルは売られすぎだったこともありますが、反転のきっかけは、今週火曜日に発表されたドイツGDP(国内総生産)が予想を上回る強さだったこと。本日は欧州の消費者物価指数(改定値)の発表があります。
豪ドル:急落
豪ドル/ドルは、0.7631ドルを高値に0.7575ドルまで大幅下落。この日発表された豪賃金指数が、過去10年で最低の伸びだったことが理由。RBA(オーストラリア準備銀行)は利上げの条件として労働賃金の上昇を掲げているため、豪利上げ時期がさらに後ろにずれる可能性が高いとの失望感が強まりました。豪ドル/ドルは米国の指標発表後に0.76ドル台に一瞬戻しましたが、すぐに売り戻されて当日安値となる0.7572ドルをつけています。(チャート3)
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