前日(11月9日)の市場概況
ドル/円:米共和党上院が税制改革法案のうち、法人税減税を2019年1月へ先送りする案を盛り込む計画と伝わり、113円台前半へ下落
米法人税減税先送りで日米株式市場が大幅に下落したことを受け、ドル円も25日線を割り込み、下落しました。
注目された米税制改革法案は、下院案が2018年からの法人税減税を盛り込む一方、上院案は法人税減税を2019年に先送りとするなど、上院案と下院案には大きな隔たりが見られ、トランプ大統領が掲げる米感謝祭までの議会通過は困難との観測が浮上しました。11月6日高値から続いている下落方向のバンドウォークが健在で、目先は10月16日以来の112円割れが視野に入ってきそうです。
チャート 1:ドル/円 1時間足
トルコ/円:悪材料重なり、下落継続
対米関係の悪化や欧州銀行による対トルコ融資縮小の政治的要因に加え、8月貿易収支が-81.4億ドル(前月-59.0億ドル)、10月消費者物価指数が+2.08%(前月+0.65%)に悪化するなど全般的に悪材料が重なり、徐々に下値を切り下げる展開が続いています。
今週は、訪米中のユルドゥルム首相とペンス米副大統領の会談が予定されており、関係改善に向けて何らかの進展があるかに注目が集まっています。一方、10月9日に付けた安値28.137を下回るとさらなる下落の可能性があり、突発的な急落には注意が必要です。
チャート 2:トルコ/円 日足
この指標を見逃すな!! 11月10日の注目イベント
米・ミシガン大学消費者態度指数・速報値
米国のミシガン大学消費者態度指数・速報値は前週比+0.2改善の予想。今週から冬時間へ移行しているため、米国経済指標の発表が1時間遅くなります。指標発表前後の動きに注意しましょう。
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