17年5月の発電量は風速不足で小幅増、設備稼働状況は年内改善へ

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00916 龍源電力集団(チャイナ・ロンユエン・パワー)  6.01 HKD
(06/07現在)
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龍源電力集団の最新業務統計によると、2017年5月の発電量は前年同月比5%増の4176GWhだった。火力発電が同27%の伸びを示す半面、主力の風力発電は同1%の小幅増。風速不足が響き、設備稼働時間数は同7%減の189時間にとどまった。ただ、BOCIは5月の供給量削減率が10.5%と、前年同期比で2.3ポイント改善した点に目を向け、この先の稼働状況の改善を予想。政府支援策やUHV(超高電圧)網の寄与で、17年いっぱい稼働時間数の回復基調が続くとし、同社株価の先行きに対して強気見通しを据え置いている。

風力発電の5月の稼働時間数が前年同月を7%下回ったことで、1-5月の伸び率は前年同期比2%に縮小した。風速の低下が響き、5月には吉林省(前年同月比13%減)、遼寧省(16%減)、内モンゴル自治区(12%減)、河北省(24%減)、陝西省(49%減)など、北部の大半のエリアで稼働時間数が落ち込んだ。

一方、電力供給過剰や送電インフラの不備に起因する供給削減状況は改善し、5月の削減率は10.5%と、前年同期比2.3ポイント低下した。その結果、これまで削減状況が深刻だった甘粛省(73%増)、新疆ウイグル自治区(27%増)などの地域で、発電量の伸びが鮮明となった。

BOCIは今後の稼働状況の改善が支援材料になるとみて、同社株価の先行きに対する強気見通しを継続した。現在株価が17年予想PBRで1.0倍、17年予想PERで9.7倍と、かなりの低水準にある点にも言及している。一方、レーティング見直しにつながる可能性のある潜在要因としては、政府当局による補助金制度の持続可能性や電力直接取引(DPP)の拡大――を指摘している。

 

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