2017年7-9月期に好決算達成、主にコスト削減が寄与
現地コード | 銘柄名 |
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01186 | 中国鉄建股フン有限公司 (チャイナ・レールウェイ・コンストラクション) |
株価 | 情報種類 |
9.89HKD (10/31現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国鉄建の2017年7-9月期決算は、売上高が前年同期比9.1%増、純利益が21.3%増だった。売り上げの伸びに加え、コスト低減や利益率の拡大が好決算を支えた要因。1-9月期ではBOCIの予想通りの数字となった。BOCIは今のところ利益見通しや目標株価を見直す必要はないとして現行水準を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
7-9月期決算は前年同期比9.1%増収、21.3%増益という力強い内容。粗利益率は8.3%と、前期比で0.2ポイント上向いた。販売費・一般管理費は前年同期比7.2%増と、増収率より小幅の伸び。財務費用は2億100万元縮小し、実効税率もわずか16.4%にとどまった。BOCIは7-9月の好決算要因として、特にコスト削減が寄与したと指摘している。
1-9月では、売上高、純利益はそれぞれ前年同期比8.6%、15.4%の伸びだった。同期利益はBOCIの17年通期予想の67.8%、市場コンセンサス予想の67%に当たる数字。BOCIは実際に、通期予想を達成する可能性が高いとしている。
一方、7-9月期の新規受注は前年同期比2.8%減。1-9月では前年同期比24.7%増加したものの、BOCIの17年通期予想の60.38%に相当する数字にとどまった。ただ、新規受注は通常、10-12月期に膨らむ傾向が強いことから、BOCIは通期予想を現行水準に据え置いている。また、7-9月の新規受注の鈍化については、流動性引き締め策を背景に、事前にある程度予想されたとしている。一方、9月末の受注残高は前年同期比17.9%増の2兆1,760億元に達した。
直近の四半期利益が予想通りだったことから、BOCIは2017年、2018年通期純利益について前年同期比11.0%増(予想EPS1.144元)、同8.0%増(同1.236元)との現行予想を維持。2017年予想PER10.8倍をあてはめる形で設定した同社目標株価を据え置いた。利益成長率との比較で、目標株価のベースとしたPERヒストリカル平均値は適正水準にあるとし、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続している。一方、レーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因としては、建材コストが予想以上に高騰する可能性を挙げた。BOCIはまた、インフラ建設セクター全体に対しては中立見通しを示している。
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