雇用統計で結果的にドル高、ゴールド売られる
2017年11月06日(月)掲載分より
金曜日東京の休日は米雇用統計でした。NFP(米非農業部門雇用者数)は26.1万人増と市場予想の31万人増を下回り、ゴールドは一瞬1,280ドルまで上げました。しかしその後、過去分の上方修正、ハリケーンでの状況不利分、そして非製造業総合指数、製造業受注とも好調な数字になったことを受けて、ドルが大きく上昇。ドルインデックスは95手前まで上昇、ゴールドは結局一時1,270ドルを割り込み、1週間の引けは1,270ドルとなりました。1,260ドルは重要なサポートがあり、ここを割り込むことがあると1,200ドルが次のサポートの目安。ゴールドにとってはちょっとよくない状況です。
今週はトランプ大統領アジア歴訪で、北朝鮮が「ワイルドカード」に。
シルバー、プラチナはゴールド次第、パラジウムだけは相変わらず孤高の世界です。
CFTC Commitment of Traders Report as of 31 Oct 2017
2017年11月06日(月)掲載分より
投資家ロングポジションは680トンから668トンへ減少となりました。
メタルすべてが上昇
2017年11月02日(木)掲載分より
アジアの午後からメタルが上昇を始めました。上海でニッケルがストップ高になったことの他に、特にニュースもなかったのですが、ゴールド、シルバー、プラチナ、パラジウム、すべて上昇し、特にパラジウムは1,000ドル手前まで上昇。欧米では1,000ドルを超えました。
注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)でしたが、こちらは大方の予想通り政策金利の変更はなし。ただ米経済堅調の見方で12月のFOMCでは利上げすることをほぼ示唆するような内容でした。ゴールドはFOMCの発表直後に1,275ドルから1,278ドルまで上昇しましたが、すぐに元に戻り1,275ドル近辺で1日が終わりました。
シルバーが大きく上昇して17ドルを回復。ゴールドよりもシルバーがリードしたラリーだったようで金銀比価も大きく76から74台まで下落。プラチナも大きく上昇。久しぶりにゴールド・プラチナスプレッドも340ドル台に縮小しました。
昨日最も上がったのがパラジウム。冒頭にも書きましたが半月ぶりに1,000ドルを超えました。投資家の思惑によるポジション調整の売りで下げる場面はあってもファンダメンタルは変わりません。リースレートも高止まり。プラチナの8~9倍です。プラチナとの値差はさらに広がって70ドルに拡大。その比価は1対0.92となっています。パラジウムの時代です。
小動きFOMC待ち
2017年11月01日(水)掲載分より
昨日とは逆で今度は欧米で下げ。しかし狭いレンジでの取引が続いています。明日の日本時間早朝に出てくるFOMC後の声明待ちといったところでしょう。
米経済指標が堅調なことから株価・ドルもしっかり、ゴールドは若干の下げとなりました。
円建てではパラジウムが50円上昇した以外、ゴールド、プラチナ、シルバーは大きな変化がなく、ドルに従った動きということだったのがよくわかります。プラチナとの値差が徐々に拡大傾向にあります。
ロジウム天井を打つ?
2017年11月01日(水)掲載分より
1,650ドルという高値をつけてから昨日は1,510ドル。とりあえずの天井を打った?
南アランドとプラチナ
2017年11月01日(水)掲載分より
プラチナと南アフリカランドの関係は密接です。そしてその南アランドを動かしているのは南アの内政。一言で言えばズマ大統領です。10月半ばの内閣改造で、自身と対立する複数の閣僚を更送、それを期に南アランド安が進みました。ランド安=プラチナ安となります(プラチナの生産量の7割は南ア企業から)。
ズマ大統領の汚職不正を強権で切り抜けようとする姿勢は、長きに続くランド安の元凶であり、彼が失脚しない限り、ランドは売り圧力が強く、結果的にプラチナも頭が重たい展開が続きます。プラチナ低迷脱出の第2の薬は南アの大統領交代でしょう。
今週後半のFOMCなど材料待ち
2017年10月31日(火)掲載分より
材料なしで基本的に静かなマーケットですが、これからの材料オンパレードの前に、ここまで上昇したドル、下落したゴールドのポジション調整が入っているようです。
ゴールドはニューヨークで若干の上昇となりました。今週は今日、明日とFOMCで、日本時間木曜日の朝3時に政策金利発表。日銀、ECB(欧州中央銀行)も金融政策会合があります。そして金曜日には日本時間21時30分に米雇用統計の発表。ということで大きく動くとすれば木曜日からでしょうか。シルバー、プラチナ、パラジウムも小康状態。
今朝の気になったニュースはトランプ大統領の選対会長であった人物ともう一人が、ロシア疑惑で起訴されたこと。ロシアゲートは大統領にとって命取りになりえる問題だと思います。
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