金正恩の発言でアジアに核保有国家が誕生した場合、日本経済はどうなる?
まるで幼稚園児のケンカだ
世界の国々があきれるくらい、トランプ米大統領と北朝鮮の金委員長の言い争いがエスカレートしています。幼稚園児と違うのは、この二人は軍事力を持っていることです。しかし、両国はケンカしているようにみせて、水面下では、交渉が着実に進んでいるとの話もあります。
北朝鮮が米国に何度もちょっかいをかけるのは、もちろん、戦争がしたいためではありません。米国から条件を引き出すための駆け引きです。トランプ大統領が掲げているのは「アメリカ・ファースト」主義。これは米国の国益を最優先し、国際的問題への関与を可能な限り控えるべきであるとする考え方です。
トランプ大統領にとっては、アジアに乗り込んで、ロシアや中国も巻き込んだ戦争を引き起こすことなど何のメリットもない、ということになります。要は、北朝鮮がおとなしくなればそれでいいわけで、そのために、一定の条件と引き換えに、核保有を認める可能性もゼロではありません。
米国の株価は史上最高値を更新中です。「アメリカ・ファースト」主義のトランプ大統領にとっては、アジアの平和維持よりも、米国の株価を暴落させないことのほうが重要です。米国と北朝鮮が、話し合いで戦争を回避することになれば、米国の株価にとってはプラスとなるでしょう。もちろん、日本にとっても良いことに違いありません。
しかし、その副産物として、仮にアジアに核保有国家が誕生した場合、日本の株価が上昇できるのか、それはわかりません。 (解説:楽天証券FXディーリング部 荒地 潤)
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金正恩(キム・ジョンウン)氏の経歴・略歴
朝鮮民主主義人民共和国の政治家、軍人。同国の第2代最高指導者金正日総書記の三男で後継者。父の死により最高指導者の地位を継承した。現在、朝鮮労働党委員長、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、朝鮮労働党中央軍事委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官を務める。
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世界経済に影響をあたえたBIGネームの発言や迷言のまとめ特集です。「人」にフォーカスし経済を振り返ってみると、また違った視点でマーケットがみえてくるのではないか、というコンセプトで企画しました。
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