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期末の配当取りシーズンが近づく、好配当利回り株に注目
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

期末の配当取りシーズンが近づく、好配当利回り株に注目

2014/2/25
約25年間の国内株式の運用経験を活かしたマーケットコメントを毎営業日無料で提供いたします。
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長期国債と日本株、どちらの投資魅力がより高いと思いますか?2月24日時点で、新発10年国債利回りは0.59%。これに対して、東証株価指数の配当利回り(加重平均)は1.82%です。

私は「今の10年国債は投資魅力が乏しい」「日本株は割安で魅力的」と考えています。日本株の保有が少ない方は、まず、好配当利回り株から投資を始めてみてはいかがでしょうか?

(1)日本の家計は「超安全運用」

日本の個人金融資産は2013年12月末時点で1,598兆円もありますが、その半分以上が現金・預金に眠っています(図A)。

(図A)家計の資産構成(2013年12月末)

(出所)日本銀行「資金循環統計」より楽天証券経済研究所が作成

リスクを取って運用していると言えるのは、株式等8.5%と、投資信託4.7%の合わせて13.2%だけです(図のピンク色の部分)。残りはほとんど、利回りの低い、低リスク運用商品です。

銀行預金は利回り0.1%もないものがほとんどです。私は、1,598兆円もの個人金融資産の半分以上を銀行預金に眠らせておくのはもったいないと思います。少しずつ、予想配当利回り3~4%の好配当利回り株を買っていくことで、毎年の配当収入を増やしながら、ポートフォリオ全体のリスク/リターン特性を改善できると思います。

(2)20年前、長期金利5%の時、日本株配当利回りは1%もなかった

20年前は、長期国債が割安で、日本株は割高でした。1993年にさかのぼって見てみましょう。当時は、株の配当利回りは1%もありません。この時、長期金利は5%もありました(グラフB)。

(グラフB)東証一部配当利回りと長期金利の推移

(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

1993年に10年国債を買えば、10年間で50%の利回りを確定できたのです。それでも、当時、5%の利回りに魅力を感じた投資家はあまりいませんでした。なぜでしょう?

今では、信じられないことかもしれませんが、当時は、まだインフレ期待が高かったのです。1970年代の石油危機の時に、インフレ率が10%を超えた時の記憶もまだ残っていました。当時は「インフレは必ず復活する。高インフレ復活を前提とすると利回り5%程度の国債では魅力がない」と考えた人が多かったのです。今振り返れば、それは過去の高インフレ経験に引きずられた誤りでした。

1990年代を通じてインフレ率・金利ともに下がり続けました。1993年に10年国債を買えば宝物になったのに、その判断ができる人は少なかったのです。

ひるがえって今、10年国債利回りがついに0.6%まで下がり、株の配当利回りは1.8%まで上がったのですが、それでも尚、国債を好んで買い、日本株を売る機関投資家が多いのはなぜでしょう。日本の投資家は、同じ間違いをしていると考えています。

過去の経験に引きずられて、将来も過去と同じことが起こるとしか、考えられないのでしょう。1990年代~2000年代に日本でデフレが続いた記憶が鮮明なため、「どうせ将来はまたデフレになる」と高をくくっている人が多いようです。利回り0.1%以下の銀行預金にほとんどの資金を眠らせていても気にならないのは、インフレ定着を信じていないからでしょう。

消費者物価指数(総合指数)は、2013年12月時点で既に前年比1.6%増まで上がっています。私の予想では、今後日本では1%以上のインフレ率が長期的に定着します。そう考えると、利回り0.6%の10年国債には、まったく魅力がありません。日銀が量的緩和で長期国債を大量に買い込んでいるうちに、長期国債の持ち高を減らして、好配当利回り株を少しずつ買っていくことで報われると、私は予想しています。

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