金相場は続落。米新規失業保険申請件数の大幅減を受けてドルが買われたことから金が売られた模様。しかし、その後は金利が低下し、ドルも反落していることから、この日の下げは最近の金相場上昇を受けた利益確定売りが背景と考えられよう。

金相場は1,260ドルまで上昇したことから、さすがに上げすぎになっているようである。本来であれば、少し調整した方がよいのだが、米中首脳会談や北朝鮮問題、シリア情勢、米雇用統計、トランプ政権への不安感などが金融市場で材料視されており、株価が不安定な動きになっていることが金相場を支えているとみられる。まずは本日の雇用統計の結果を待つことになろう。

市場は安心感が出るのを待っているとすれば、雇用統計がきっかけとなり、株高・ドル高・金利上昇の動きが復活し、金相場の調整を促す可能性もあるだろう。

非鉄相場はおおむね軟調。米中首脳会談を控えて様子見ムードが強まっている。ただし、中国の非鉄需要の回復期待は根強く、下値も堅い動きにあるとみられる。この日の調整は最近の反発の反動と考えるのが妥当であり、上昇基調の中での健全な調整といえよう。

中国の購買担当者景況指数(PMI)はやや弱かったが、ネガティブに捉えるほどではないだろう。米中首脳会談には不透明感もあるが、市場はこれらの材料を不安視しすぎであろう。

原油は3日続伸。短期的には想定以上に強い動きにある。市場では記録的な高水準にある米国内の原油在庫への警戒感は根強いが、買い戻しが続いている模様。

これまでは供給過剰懸念から売られていたが、この2週間で水準は急回復しているようである。米国では夏のドライブシーズンを前にガソリンの在庫が減少しており、製油所の稼働率は上昇し始めていることから、これが好感され始めている可能性がある。

また、ポジション調整を終えた投機筋は再び買いを入れ始めている可能性もあろう。51.30ドルの重要なレジスタンスを超えたことは意外感もあるが、それだけ強い動きにあるともいえよう。これで52.40ドルを超えると、55ドルまで一気に上昇する可能性も出てこよう。

米国内の高水準の原油在庫はすでに周知の事実であり、いまさら取り立てて騒ぐ材料ではないだろう。もちろん、弱材料ではあるが、現行の原油価格の水準で永続的に原油生産を行うことができる石油会社はほとんど存在しないと考えられる。そう考えれば、50ドル割れを売り込むことは賢明ではないといえよう。

一方、投機筋のポジションは、14年7月以降の原油相場の下落局面で買い越しが20万枚を割り込んだことがない。つまり、直近で60万枚目前にまで達した投機筋のネットの買い越しは、実質的には最大で40万枚を切るレベルだったと考えられる。

そのポジションも大幅に削減されており、実質的には相当ポジションは軽くなっている。一方で、シェールオイル企業は先物市場で売り建てているが、55ドルを超えるとマージンコールが掛かってくる可能性がある。そうなれば、買戻しが価格を押し上げることも十分に想定されよう。