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金相場は反発。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。
金相場は反発。FRB関係者のハト派的な発言を背景に、利上げペースの加速観測が後退したことが材料視された模様。また株価の下落も安全資産としての金買いを誘った可能性があろう。さらにトランプ政権の不安定さも支援材料になっているといえよう。
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金相場は反発。FRB関係者のハト派的な発言を背景に、利上げペースの加速観測が後退したことが材料視された模様。また株価の下落も安全資産としての金買いを誘った可能性があろう。さらにトランプ政権の不安定さも支援材料になっているといえよう。

世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールドトラストの保有高は、24日の832.62トンから31日には832.32トンに小幅に減少した。COMEX金先物市場での大口投機筋のポジションは、3月28日時点で13万7,820枚の買い越しとなり、前週から2万1,568枚増加。買いポジションが8,120枚増加する一方、売りポジションが1万3,448枚減少した。

引き続き、買いポジションの積み上げと売りポジションの解消の動きがみられており、投機筋の買い姿勢が確認できよう。しかし、この時期に上昇するのはやや違和感がある。4月は株価が上昇しやすい傾向があるとされ、その結果、ドルも上昇すれば、金相場にはネガティブな材料になるとみられる。そのため、いったんは下値を試すことになろう。

ただし、下値は深くなく、その後は押し目買いが下値を支え、その後はドル安を背景に上昇に転じることになろう。

非鉄相場は下落。株安などが影響した可能性がある。また、銅相場を押し上げていたペルー銅山のストが打ち切られることになり、供給懸念が後退したことも圧迫したと考えられる。一方、財新/マークイットが発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.2となり、2月の51.7から低下した。

節目の50は9カ月連続で上回ったものの、新規輸出受注が鈍化し、このところ上向き傾向にあった世界の需要が失速しているとの懸念が高まっている模様。さらに生産、総新規受注、投入および産出価格はすべて前月を下回っている。

特に輸出受注は急減速し、2月の53.8から3カ月ぶり低水準の51.9に鈍化した。ただし、中国の経済指標は総じて好調との見方が多い。悲観的になる必要はないだろう。

ただし、6・7日開催の米中首脳会談の内容に振り回される可能性はある。一方で、安心感が広がれば、再び買いが集まることも想定される。過度な悲観はむしろ危険であろう。

今週は5日に3月のFOMC議事要旨、7日に米雇用統計の発表も控えており、材料が多い。これらの材料にも注目が集まろう。ただし、最終的には長期的なトレンドを重視すべきとの考えに変わりはない。

一方、世界銅生産最大手のチリ・コデルコ、16年の銅生産量が前年比1.4%減の183万トンだったと発表。16年の税引き前利益は4億3,500万ドルで、生産コストはトン当たり2,780ドルだったとしている。

原油は上昇。堅調さを取り戻しつつある。米国内の石油掘削リグ稼働数増加を受けて、シェールオイルの生産が増えることで世界的な供給過剰につながるとの見方は根強いが、買戻しの動きが続いている模様。

WTI原油の第1四半期の下落率は約6%と、四半期ベースで15年以来の大幅下落となったが、徐々に売り一辺倒の動きは解消され始めている。ただし、短期的には買われすぎ感が強まっており、やや上値が重くなる可能性がある。51.30ドルを超えるかを注視することになろう。

一方、WTI原油先物市場における3月28日までの週の投機筋の買い越しは39万8,080枚となり、前週から2万0,437枚減少した。買いポジションが1万1,048枚減少し、売りポジションが9,389枚増加した。売りポジションの増加は将来の買いを意味するため、買戻しが強まれば、さらに上昇を促す可能性がある。

米エネルギー情報局(EIA)によると、1月の米国の石油需要は0.9%増の日量1,923万4,000バレル、生産は6万バレル増の883万5,000バレルだった。米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比10基増の662基と、15年9月以来の高水準であり、前年同週の362基からも大幅に増加している。

これで11週連続の増加となり、この44週間で合計346基が増加。回復基調は10カ月に達している。第1四半期は137基増で、四半期ベースでは過去最高の増加となった11年第2四半期の152基以来の増加幅となった。

このように考えると、米国の産油量は今後も増加すると考えるのが妥当であろう。しかし、現状の原油価格の水準で積極的な増産ができるかは疑問が残る。

一方、ロイターによる原油価格予想に関する調査では、OPECの減産は米国のシェールオイル増産を相殺するような効果はなく、来年初めまで原油価格が60ドル台を回復することはないとの悲観的な見方が強まっている模様。ブレント原油の17年の予想平均価格は57.07ドルで、前月予想の57.52ドルから上方修正された。

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