金相場は反落。好調な米経済指標を受けたドル高や株高、米金利上昇が重石になった模様。目先はドルが底打ちした可能性があり、これは金相場には圧迫要因になりやすいとみられる。

4月は米国株が上昇しやすいこともあり、これが金相場の目先の上値抑制につながる可能性があろう。イエレンFRB議長を含めFRB高官の発言が相次いだが、特段の材料になるようなものはなかった模様。

トランプ政権の政策運営への疑念が株価を抑えてきたが、ようやく底打ちした格好であり、これに呼応する形で金相場は当面は調整が入る可能性が高いとみられる。1,250ドルを割り込むと。1,230ドルから1,220ドル程度までの調整は十分にあり得るだろう。

ただし、その一方で過去の経験則から4月は金相場も反発しやすい時期に相当するとみられる。調整一巡後は再び上値を試すことになろう。

非鉄相場は反発の動き。アルミは上昇し、銅も5,890ドルまで値を上げている。ただし、下落トレンドは抜けておらず、上昇基調に入るには一段高が必要であろう。

ニッケルも上手く底打ちして反発した模様。9,800ドルを辛うじて維持したため、これで反発に入る可能性が高いと考えられる。亜鉛・鉛も重要なサポートを維持して上げており、目先の底割れリスクは回避されたといえよう。

オバマケア代替法案の撤回をきっかけに株安基調が続いてきたが、トランプ政権の政策運営を懸念しても仕方がない面がある。長期的に見れば、非鉄相場はすでに底打ちしているとみられ、上昇基調に入っていることを理解しておく必要があろう。

原油は上昇。武装勢力によりリビア西部シャララ、ワハ両油田で生産障害が発生したことが材料視された模様。また、イラン石油相がOPECと非加盟国の協調減産が年末まで延長される可能性があると発言したことも押し上げにつながったとみられる。

リビア国営石油会社(NOC)筋によると、生産量は日量25万2,000バレル減少している模様。西リビアの民兵がパイプラインを閉鎖したと報じられているが、再稼働は不透明な情勢という。

ただし、石油収入は国家財政面から不可欠であり、パイプラインの再開をめぐる早期の交渉への動機は強いとの指摘もある。

一方、OPECと非加盟国の協調減産の延長について、ロシアの動向が不確定要素となっているが、ロシアとイランが減産の協力継続について共同声明に調印したと報じられている。また、アゼルバイジャンが協調減産延長に加わる用意があると表明している。

米国内の産油量の増産や過去最高水準にある在庫が原油相場の圧迫要因となっているが、これらの材料を織り込んで、目先はまずは50ドル前後を試すことになろう。また週末発表のWTI原油先物市場での投機筋が保有するロングポジションの解消の進捗具合を確認したいところである。