金相場は約3週間ぶりの高値水準まで上昇。フランス大統領選挙候補の討論会で中道系独立候補のマクロン前経済相が優勢なパフォーマンスを見せたことや、近い将来の米利上げ予想が後退したことでドルが下落したことが背景にあるとみられる。

また米国株の急落でリスクオフ的な動きになったことも、金への資金シフトを促したと考えられる。ドルは6週間ぶりの安値を記録しており、金は下げづらくなっているようである。

ドルは今後も下げていくことを想定しているが、これが金相場の長期的な下支えになるだろう。実質金利から見た金相場はあまりに割安であり、1,500ドル程度でもおかしくないとみられる。長期的な上昇余地はまだ相当あると考えられる。

3月は想定通りに下げたが、この戻りはあまりに強いといえよう。それだけ、目先の金融市場は不安定であると考えられる。また金先物市場での投機筋のロングが解消されてきたことも、上昇を促したといえよう。

非鉄相場はまちまちの展開。アルミは上昇したが、銅は下落した。ニッケルも上値が重く、亜鉛・鉛も下落した。トランプ政権の政策運営に疑念を持つ声が出始めており、これが上値を抑えているように思われる。

その一方で、ドル安基調にあることから、下値も堅い模様。いずれにしても、長期的な底値をすでに確認し、目先の上下の動きはあくまで短期的なものでしかないとみられる。

銅は稼働を停止していたインドネシアの鉱山での銅精鉱の生産が再開されたことが売りにつながったようである。労働組合がストライキを続けるチリの銅山でも労使協議再開の動きが出ており、需給が緩むとの見方が強まっている。

しかし、これもあくまで目先の話であり、長期的には需給逼迫が想定される。長期的に見れば、目先の変動は誤差の範囲内である。

原油は下落。供給過剰に対する懸念は根強いようである。WTI原油は昨年11月以来の安値を付けている。OPECが6月に終了する減産の延長を模索しているとの噂で下値では買いも見られたが、相場への影響は限定的だった模様。

市場では、米国内の原油在庫が増加するとの見方が根強く、これが上値を抑えたとみられる。一方、米国が生産量を増やしていることもあり、OPEC加盟国では減産延長への支持が次第に広がりつつあるという。ただし、ロシアなど非加盟産油国の支持も不可欠であろう。

市場では、OPECが先進国で過去最高に膨らんだ原油在庫を5年平均に引き下げることを目指す場合、第4四半期まで減産を続ける必要があるとの試算もある。ロシアが減産延長に参加する可能性は低そうであり、OPECがその負担をせざるを得ないとみられる。

いずれにしても、50ドル割れではどの石油生産者も収益が上がらないとみられる。そのため、現状の水準が長期化するとは考えにくい。結局は、先物市場における投機筋の買いが膨らみすぎていたことが下げの原因であろう。これが解消されれば、再び上向くことになろう。