金相場は続伸。FRBの利上げペースが緩やかなものになるとの見方から、ドルの上値が重くなり金に買戻しが急速に入っている模様。FRBはFOMCで政策金利を予想通り引き上げたが、金融引き締めペースの加速を想定していないとの姿勢を示している。

これにより、1,200ドルの節目を維持して反発した格好となっている。ただし、1,225ドルを明確に超えられないと、今月は再び下値を試す可能性は否定できない。今月は1,240ドルを超えるのは難しいと考えており、3月末までレンジ相場が続く可能性が高いだろう。

材料面でも重要イベントを通過したこともあり、動きづらいだろう。ただし、これで下値を確認した可能性が高いとみている。金利上昇が緩やかなものであれば、金利が付かない金へのダメージは限定的となろう。

むしろ、ドル安傾向が下値を支えるものと思われる。また、銀やプラチナ、パラジウムなど他の貴金属も値を戻し始めている。

非鉄相場は上昇。FRBの利上げが想定通りであったことや、欧州の政治リスクの後退などが買い安心感につながった可能性がある。今後はトランプ政権の予算案や減税・インフラ投資に関心が移るものと思われる。想定通りの政策が示されれば、トランプ銘柄と考えられる非鉄市場への関心が高まることが想定される。

一方、中国政府は高騰する住宅価格を抑制するとの文言を政府活動報告に追加。同国では抑制策の導入にもかかわらず不動産市場は過熱していることが懸念されている。

1~2月の不動産販売は急増したが、不動産投資の伸びが縮小する兆しも見られている。中国では、投機目的の非居住者が小規模の不動産市場に集まっていることから、今月に入ってからより小規模の複数都市でも住宅購入規制が導入されている。

原油は反落。安値圏でのもみ合いの状況にある。過去最高水準にある米国内の原油在庫が重石となっているほか、OPEC主導の減産が世界の供給過剰に及ぼす影響にもやや懐疑的であることが上値を抑えているようである。

サウジだけが懸命に減産している状況であり、他国への減産圧力が強まりつつある模様。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、「原油在庫が平均を上回り続ければ、減産が延長される可能性がある」との認識を示している。米国の原油生産が増加傾向にあることが市場の重石になっているとみられる。

現状で産油量が増えてしまうと、16年の二の舞になるだろう。生産者の対応に注目したい。また、先物市場における投機筋の買い越しがどの程度解消されているかにも注目したい。