金相場は急伸。FOMCで0.25%の利上げが決定されたが、今後の利上げペースが緩やかなものになるとの見方から、下値は堅い模様。FOMC声明では、「一段の利上げは緩やか」とし、今年はあと2回、来年は3回の利上げ見通しを堅持した。

これを受けてドルは2週間ぶり低水準となり、これが金相場を押し上げたとみられる。また金利の上昇も抑制されていることも、金利のつかない金にはポジティブに作用しているようである。

FRBは今後も利上げを実施する方針ではあるが、そのペースが緩やかであれば、金市場への影響は軽微であろう。また、米CPIが2.7%上昇まで上がっており、これを受けて米国の実質金利はマイナスになっている。これも金相場にはポジティブに作用するだろう。

今回のイベントを通過した結果、1,200ドルを維持したことになり、再び上値を試しやすくなりつつあるとみられる。過去の経験則から3月は従来から調整を想定しており、その通りの展開となっていたが、底打ちした可能性が高まっているとみられる。

このまま1,225ドルを明確に超えてくると、再び上値を試しやすくなろう。

非鉄相場は上昇。アルミや銅はそれぞれ1,890ドル、5,900ドルまで戻しており、重要な節目に戻している模様。これを超えると基調は大きく変わることになろう。

ニッケルも徐々に下値を切り上げており、亜鉛は重要なレジスタンスを超えている。鉛も上昇基調に回帰するポイントである2,260ドルまで上げている。それぞれ一段高になれば、非鉄相場は再び上向き基調が鮮明になるだろう。重要イベントだったFOMCを通過し、ドル高基調が抑制されていることは、非鉄相場にはポジティブであるとみられる。

一方、3月に入ってから、LME銅在庫が急増している。月初は20万トン割れだったが、現時点では34万トンにまで増加している。この動きが続くようだと、上値を抑えられる可能性があるだけに、注意が必要であろう。

原油は反発。米国内の原油在庫が予想外に減少したことや、国際エネルギー機関(IEA)が月報で、OPECが減産を続ければ、17年上半期には原油市場が供給不足に陥る可能性があると指摘したことが支援材料となった模様。

FOMCでの利上げ決定はドルのピークアウトを誘った格好となっており、これもドル建てで取引される原油相場の押し上げにつながったといえよう。米エネルギー情報局(EIA)が発表した10日までの週の石油在庫統計では、原油在庫は前週比20万バレル減だった。ガソリン在庫は同310万バレル減、ディスティレート在庫は同420万バレル減だった。

一方、米国内の産油量は前週比2万バレル増の日量911万バレルとなった。リグ稼働数の回復と産油量の増加が確認されており、このペースが続くと、米国内の石油在庫の調整が進みづらくなり、これが原油相場の重石になるとみられる。

ただし、OPECが着実に減産を進めていることや、今後は需要が拡大するとみられることを考えると、世界の石油需給は徐々に改善し、これが原油相場にポジティブに作用するとの見方は変わらない。現在の下落は投機筋のポジション調整が背景であると考えている。ただ、今回は投機筋は明らかに買いすぎであり、今後短期的にはさらなるポジション調整は必要であろう。