金相場は続落。4週間ぶりの安値を付けた。ドル高や米利上げ観測が重石になっているようである。さらに、2月の雇用統計の発表を10日に控えていることも売りを誘っている模様。

投機筋のロングもたまっており、これが解消される動きが急速に進む可能性もある。雇用統計で労働市場の堅調さを確認したうえで14・15日のFOMCで利上げが決定されれば、そこがドルのピークとなり、金の底値を確認することになる可能性が高いとみられる。いまは軟調だが、想定通りの展開ではある。

1,200ドルで下げ止まるかがポイントになるが、ポジションの解消が進む過程で一度は割り込む可能性も念頭に入れておきたい。FRBが市場に利上げを無理やり織り込ませようとしているようにも見えるが、これが何を意味しているのか、今後の利上げ見通しに注目することになろう。

また銀も17ドル近くまで下げる可能性があろう。一方で、プラチナは重要なサポートの975ドルを割り込んでおり、底値を早く確認できるかに注目しておきたい。一方でパラジウムが底堅く推移しているのが目につく。

非鉄相場はさえない展開にある。3月の米利上げ観測が強まる中、全般的に上値が重い。アルミは下げ渋っているが、銅は重要な節目の5,800ドルを割り込んでいる。また高値を維持していたニッケルも急落している。

ただし、重要な節目の10,650ドルでは下げ止まっており、崩れてはいないようである。一方、亜鉛は2,750ドルを割り込み、2,600ドル近くまでの下げの可能性が出てきている模様。鉛は下げ渋っているものの、上値も重い。

世界最大の非鉄消費国である中国の動向については、PMIが堅調さを維持していることもあり、悲観する必要はないとみている。

原油はレンジ内での推移。米国内の原油在庫の積み上がりに対する懸念などが重石になっているようだが、一方でOPECなどによる減産が需給改善につながるとの見方が下値を支えている模様。

国際エネルギー機関(IEA)が今後5年間の石油市場見通しを公表し、2020年以降は需要の増加を背景に供給不足に陥る可能性があるとしたことは下値を支えているようである。一方で、米国内でのシェールオイルの生産拡大観測が上値を抑えていると見られる。

米石油協会(API)が発表した3日までの週の米国内の原油在庫は前週比1,160万バレル増だった。オクラホマ州クッシングの在庫は同78万8,000バレル増だった。ガソリン在庫は同500万バレル減、ディスティレート在庫は同290万バレル減だった。

一方、サウジアラビアのファリハ・エネルギー相は、「主要石油輸出国の減産合意を経て原油市場のファンダメンタルズは改善している」との見解を示している。ファリハ氏によると、サウジの減産幅は合意規模を上回っており、産油量は日量1,000万バレル未満に抑えられている模様。また、老朽化した油田からの産出量が減少する一方、米国、ブラジル、カナダによる増産はこれを上回る見込みとしている。

原油相場は膠着感が続いているが、いまは投機筋のロングの解消が進むのを待つ時間帯であろう。これを通り過ぎれば、ガソリン需要期に入る5月末に向けて、徐々に上向きの圧力が強まっていくものと考えている。50ドル以下で耐えられる生産者が居ないことを理解していれば、将来の相場展開がどうなるかについて、議論の余地はないだろう。