金相場は3日続落。イエレンFRB議長の発言を受けて、3月のFOMCでの利上げ観測が高まったことが引き続き売り材料視されている模様。イエレン議長は「雇用とインフレ統計が堅調ならば、主要政策金利を引き上げる用意がある」としており、14・15日のFOMCでの利上げはほぼ織り込まれたとみてよいだろう。

市場では、今後の利上げペースに注目しており、FRB関係者の見方を再確認したいと考える。一方、北朝鮮のミサイル発射で地政学的な緊張が高まったことや、欧州の選挙も先行き不透明感につながっており、これらは金相場の下支え要因といえるだろう。

また9日のECB理事会にも注目しておきたい。ドラギ総裁が量的緩和の早期縮小を示唆するか、あるいは今後の金利見通しを引き上げるかがポイントになる。いずれにしても、金相場は長期上昇を前提に考えている。

非鉄相場はおおむね軟調。ニッケルは続伸したが、アルミや銅、亜鉛・鉛は下げている。3月の米利上げへの警戒感があるようである。現行水準以上に下げると、目先はいったん下値を試さざるを得なくなるだろう。

しかし、長期的にはすでに底打ちしたとの見方は変わらない。一方、市場では中国が17年の成長目標を6.5%前後に引き下げたことも嫌気されたとの指摘がある。ただし、供給過剰問題の解決に取り組む姿勢から、国内の余剰生産は解消され、徐々に需給への関心が高まるものと思われる。

原油は上値の重い展開。国際エネルギー機関(IEA)がシェールオイルの増産と欧州の需要後退予想を示したことで、産油国の減産の効果は限定的になるとの見方が嫌気されている模様。

イラクのルアイビ石油相がOPECの協調減産について、「17年下半期も継続する必要がある」との見方を示したことは下値を支えているとみられる。IEAは、米国のシェールオイル生産は、原油価格が60ドルの水準であれば、22年までに日量140万バレル拡大する可能性があると予想している。

また80ドルまで上昇すれば、生産能力は300万バレル以上増えるとする一方、欧州の精製油に対する需要が弱まるとの見方を示している。原油相場は今年に入ってから、2カ月間も狭いレンジでの推移が続いている。米国の増産がOPECの協調減産効果を打ち消すとの警戒感があることが背景だろうが、このような長期間のレンジ相場は続かないだろう。

いずれ52.50ドルと55ドルのレンジを抜けるだろう。投機筋の買いポジションの調整が進めば、反発に向かいやすくなるだろう。生産コスト等を考慮すれば、50ドル割れは想定しづらいだろう。