金相場は下落。ドルが安値水準から戻したことで手仕舞い売りが出た模様。また28日夜に予定されている米上下両院合同会議でのトランプ大統領の演説を控えていることもあり、ポジション調整の利益確定売りが出たと考えられる。

税制改革や政府支出に関するトランプ氏の政策に注目が集まっている。トランプ大統領は議会に提出する18年度予算教書で国防費を増やし、他の予算を削る考えを示している。

市場の期待通りの内容であれば、ドル金利が上昇し、ドルも買われることで金は売られる可能性があろう。一方で、将来のインフレリスクを念頭に金を買う動きも出てくるだろう。目先は演説の内容待ちだが、長期的には金は買われることになる。目先の動きにとらわれると、金相場の歴史的な動きから取り残されるだろう。

非鉄相場は急伸。アルミが1,920ドルまで値を上げ、銅も底打ちから再び6,000ドルの大台を試す動きにある。ニッケルは一時大きく下げたが、引けでは安値から大きく戻している。亜鉛・鉛も下げ渋っているようである。トランプ政権の政策への期待もあるだろう。

一方、ロシアが世界のアルミ業界向けにOPECのような組織の創設を提案しているとの報道がある。アルミ価格の操作につながるのか、続報に注目しておきたい。

原油は下落。OPECの減産順守率は高いものの、米国の原油在庫の発表を控えて在庫増加懸念が重石となった模様。これまで米国内の原油在庫は7週連続で増加。最新週の予想は290万バレル増加が見込まれており、世界の原油供給過剰に対応する上で需要の伸びが十分ではないとの懸念が高まったようである。

一方、引け後に米石油協会(API)が公表し24日までの週の米国内の原油在庫は前週比250万バレル増だった。オクラホマ州クッシングの原油在庫は同54万4,000バレル増だった。ガソリン在庫は同180万バレル増、ディスティレート在庫は同370万バレル減だった。

OPECの減産順守率は過去最高となっており、市場の予想外だった。アラブ首長国連邦やイラクが減産目標に向けて遅れを取り戻すと公約しており、今後数カ月で順守率はさらに上昇する見通しとみられる。

市場は、まだこの点を全く織り込んでいないとみられ、世界の石油需給の改善に懐疑的であることがうかがえる。また投機筋が先物市場で大量の買いポジションを持っていることも、上値の重さにつながっているとの指摘がある。しかし、これらは本質的な材料ではないと考えられる。原油価格は60ドルを超えて、さらに上値を試す展開になっているだろう。

一方、ロシアの2月1~27日の原油生産量は昨年10月の水準から日量12万4,000バレル程度削減された模様。1月の減産幅は同11万7,000バレルだった。ロシアはOPECと合意した協調減産合意のベースとなる10月の水準から、第1四半期末までに日量20万バレル削減する方針を示している。

さらに4月には同30万バレルを追加削減するとしている。ロシアのノバク・エネルギー相は協調減産について、予定よりも早いペースで減産を進める可能性があるとの認識を示している。