金相場は堅調に推移。一時3カ月半ぶりの高値を付けている。米国債利回りが上昇したことや、トランプ大統領による減税やインフラ投資、輸入への課税、外交政策に関する演説への期待から株価が上昇しているが、金相場は引き続き堅調さを保っているようである。

トランプ大統領は28日に上下両院合同議会で演説する予定だが、その内容次第では市場が大きく変動するとの見方が多い。しかし、市場を失望させる内容になるとは思えず、その場合には一時的に米金利が上昇し、ドルが買われることで金相場が抑えられる可能性がある。

その一方で、大幅な財政出動が発表されれば、インフレ期待が高まり、金への投資が拡大する可能性もあろう。いずれにしても、不透明感が漂う中、米国株の上昇が続く中でも金も買われるという状況がしばらく続く可能性があるとみられる。

非鉄相場は堅調に推移。目先の調整は完了したとみられる。アルミは1,865ドルで支えられて反発しており、再び1,900ドル超えを試すだろう。銅は5,955ドルで打たれており、これを超えることが不可欠であろう。5,800ドルのサポートは堅いだろう。

ニッケルは続伸となっており、11,200ドルを超えると12,000ドルを目指す動きになるだろう。亜鉛・鉛はまだ上値は重いが、長期的には上昇する銘柄であり、下値不安はないと考えている。

原油はほぼ横ばい。OPECの協調減産合意に対する順守率が高いことから、下値を売りづらい状況にある模様。一方で、原油先物市場での投機筋の買い越し幅が過去最高を更新しており、これが将来の売りを意味することが上値を抑えているとの指摘もある。さらに米国内の石油掘削リグ稼働数の拡大傾向が将来の原油生産の拡大につながるとの見方も重石になっているようである。

インターコンチネンタル取引所(ICE)によると、ブレント原油先物・オプションの買い越し幅が初めて50万枚の大台を突破。また、CFTCの発表によると、WTI原油先物・オプションの買い越し幅も過去最高水準となっている。投機筋のポジションはきわめて強きに傾いているが、失望感が広がればスパイラル的に下落するとの指摘もある。

一方、OPECの過去最高の減産順守率は市場にとって予想外だったようである。アラブ首長国連邦とイラクは減産目標の達成に向けて遅れを取り戻すと公約している。国際エネルギー機関(IEA)によると、1月のOPECの減産順守率は過去最高の90%に達している。

ナイジェリアとリビアの生産量の増加が抑制される一方、サウジ以外の加盟国の減産が進めば、世界の石油需給の改善はさらに進むことになろう。減産順守は今回の減産合意の根幹であり、実行されるだろう。これが結果的に原油価格を押し上げるだろう。

一方、現在の価格でも米国の産油量がそれほど増えていない事実から、米国も50ドル台では増産できないといってよいだろう。そう考えると、最低でも60ドル、可能であれば65ドルから70ドルはほしいということであろう。原油相場の上昇余地はまだかなり大きいと考えておくべきであろう。