金相場は上昇。3カ月半ぶりの高値を付けた。FOMC議事要旨を受けて3月の利上げ確率が下がり、米国債利回りが低下したことでドルが下落したことが材料視されている模様。

一時、昨年11月11日以来の高値となる1,251ドルを付けるなど、想定以上に強い動きにあるようである。トランプ政権の税制改革に関する具体策がいまだに示されていないことがドルの下落につながっていると見られ、金相場は上昇基調を強めているようである。

金相場は直近では1,220ドル~1,240ドルで推移してきたが、これを明確に上抜けてきた印象である。米国サイドの材料に加え、欧州での政治リスクもあり、金への注目が高まりやすい地合いにあるとみられる。

安全資産としての金への注目度が高まりやすい地合いになりつつあると言えよう。米国株高の中で金相場が堅調に推移していることは、投資家が将来に不安を持っているということの証でもあると考えられる。

市場は28日のトランプ大統領の米議会演説に注目しているが、失望的な内容になれば、金価格の上昇に弾みがつく可能性もある。その場合には1,270ドルまでの上昇になろう。

非鉄相場はさえない展開。中国当局者が不動産税の導入を示唆したとの報道を受けて、非鉄需要の先行きに懸念が広がったようである。しかし、基調は強いとの見方に変わりない。

アルミは急落し、上値が切り下がっている模様。やや弱い動きになりつつある。1,860ドルで下げ止まるかがポイントになろう。銅も急落している。5,800ドルで下げ止まるかが大きなポイントになろう。

ニッケルも3日続落で、10,650ドルを割り込み、重要なサポートの10,500ドルまで下げてきた。ここで下げ止まれないと、再び下値を試す動きにならざるを得ないだろう。

亜鉛も2,750ドルで下げ止まるかがポイントだが、鉛は2,265ドルのサポートも割り込んでおり、一時的に崩れるリスクが高まっているとみられる。ドル安基調は支援材料だが、いまは調整局面が続きそうな印象である。

原油は上昇。米国内の原油在庫の動向を受けて買いが入った模様。前日に米石油協会(API)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が大幅増加予想に反して小幅な減少となったことや、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した統計で、原油在庫が前週比60万バレル増と、小幅増にとどまったことが材料視されているようである。

懸念されていた米国内の供給過剰懸念が後退したことは、市場のサプライズになったといえるだろう。ただし、上値では利益確定売りも出ている模様。OPEC加盟・非加盟国による協調減産の順調な進捗状況が報告されており、早期の需給バランスの改善や減産拡大への期待も下値を支えているといえよう。

EIA在庫統計では、原油在庫は前週比60万バレル増だったが、ガソリン在庫は同260万バレル減となった。またディスティレート在庫は同490万バレル減だった。一方、米国内の原油生産量は日量900万バレルで、前週比2万バレル増加した。小幅ではあるが、増加している点には注意が必要であろう。

ただし、原油輸入量は日量728万バレルで、前週から日量120万バレルも減少しており、これが在庫減につながっている面があるとみられる。今後も産油国の減産継続で世界的な在庫調整が進み、これが原油価格を徐々に押し上げる展開になろう。また、ドル安もドル建て原油価格の押し上げにつながろう。