金相場は小幅高。FOMC議事要旨では、トランプ政権の経済政策への不確実性が指摘されたことを受けて、ドルが下落に転じたため、金が買い直された模様。

議事要旨では同時に、雇用やインフレ指標が予想通りであれば、利上げを「かなり早期に」行うことが適切とも指摘したが、ドルは下落しているようである。複数のFRB高官がタカ派的な発言をしているが、ドル買いの勢いは続かない地合いにあるとみられる。

議事要旨で、インフレ圧力に対応するための十分な時間があるとの楽観が示されたことが背景にあるようであり、さらに利上げ確率も盛り上がっていない模様。これらは金相場の下支えになろう。

非鉄相場は反発。最近の乱高下の動きは続いているが、高値を明確に上抜ける状況にはないようである。アルミは反発したが、直近高値を上回っていない。1,900ドルを明確に超えることが不可欠であろう。ただし、1,860ドルは堅いサポートとなろう。

銅も徐々に上値を切り下げており、5,950ドルを割り込むと5,800ドルまで下げる可能性があろう。ニッケルは続落で、10,650ドルでサポートされるかを確認することになろう。最大で10,500ドル前後までの下げになる可能性があるとみられる。

亜鉛も下げ渋っているが、上値が徐々に切り下がっており、2,750ドルまでの下落は想定しておきたい。鉛は大幅安が続いていたが2,270ドル前後で下げ止まっているとみられ、目先の下値を確認した可能性があろう。いずれにしても、徐々に下値を固める動きになりつつあるとみられ、一両日中に下値を確認したあと、再び上値を試す展開に移行するだろう。ドル安がこれを支援するものと考える。中国経済への不安を指摘する声もあるが、今年は秋に重要な政治イベントを控えていることもあり、中国発の大きな問題は閉じ込められるだろう。

原油は反落。ただし、重要なサポートは維持している。市場では米国内の石油在庫がさらに膨れ上がるとの観測から売られているとみられるが、OPECが非加盟産油国と合意した減産に楽観的な見方を背景に下値は堅いだろう。

また米国内の石油在庫も、今後は堅調な需要とシェールオイルの生産抑制で徐々に改善されるだろう。一方、1月から始まった主要産油国の協調減産では、OPEC非加盟の11カ国が目標減産量の60%程度を達成したようである。市場の観測では40%程度にとどまるとみられていたが、おおむね順調な滑り出しとなっているようである。

今回の減産合意では、OPECが日量120万バレル、非加盟国が56万バレルを減産することになっている。OPECの1月の生産は目標減産量の9割を達成した。非加盟国の目標達成度はOPECと比べるとまだ低いものの、これはロシアの生産削減が段階的に行われるためとみられている。

協調減産で合意したOPEC加盟・非加盟の産油国は22日にウィーンで減産の実施状況を点検する監視委員会の会合を開催。OPEC筋はこの開催により、合意した減産の実施に対するOPEC加盟・非加盟国の真剣さが示されたとしている。

繰り返すように、市場の見方とは裏腹に、OPEC加盟・非加盟国は粛々と減産を実行するだろう。これにより、世界の石油需給は改善し、これが原油価格を押し上げることになろう。