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金相場は小幅安。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。
金相場は小幅安。ただし、全般的には堅調と言えよう。ドル高に伴う割高感を受けた売りが一巡したと見られ、一時的に下げたところからは戻しているようである。
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金相場は小幅安。ただし、全般的には堅調と言えよう。ドル高に伴う割高感を受けた売りが一巡したと見られ、一時的に下げたところからは戻しているようである。トランプ大統領による大幅減税措置への期待などからドル高・ユーロ安が続いており、これがドル建て金相場の割高感につながっている模様。

ただし、その割に堅調であることは、投資家動向からも確認できよう。世界最大の金ETFのSPDRゴールド・トラストの10日時点の保有高は836.73トンと、前日の832.58トンから増加し、直近のもっとも少ない水準だった799トンからの回復基調が鮮明である模様。

株高により債券安が進み、結果的にドル高・金利上昇となれば、目先の金相場は下押し圧力が掛かることになろう。しかし、トランプ政権がドル安を志向していることもあり、大きく下落するほどの動きにもなりづらいだろう。

目先は調整する可能性はあるものの、下値は限定的であり、上昇トレンドも維持されると考えられる。

非鉄相場はきわめて強い動き。トランプ大統領が中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則を尊重する意向を示したことを受けて、米中の緊張緩和を好感した買いも入った模様。また米国株の上昇も買い安心感につながっていると考えられる。

一方、銅はとうとう6,000ドルを超えた。チリの鉱山のストライキによる供給懸念や中国の1月貿易統計の改善などが材料視されたようだが、この水準を明確に上抜けたことで、これを維持できれば新たなステージに入ることになろう。

BHPビリトンが運営するチリ北部エスコンディーダ銅山のストは10日、2日目を迎えたが、労組がスト長期化を構える中、BHPが不可抗力条項を発動するとの観測が浮上したことが銅相場の急伸につながっているようである。

一方、アルミは終値ベースで高値を更新し、ニッケルも再び節目の10,650ドルまで戻してきた。これを超えると一気に高値を目指すことになろう。また鉛・亜鉛も急伸している。非鉄相場への関心が今後ますます高まることになろう。

原油は3日続伸。需給の引き締まり観測を背景に買われている。国際エネルギー機関(IEA)は月報で、OPECの1月の産油量が前月から日量100万バレル減少し、当初の削減目標の9割程度を達成したとの推計を示したことが材料視された模様。

さらに16年の世界石油需要の伸びについても3カ月連続で上方修正したことから、需給バランスの改善が想定よりも早く解消されるとの見方が広がったことも、買いにつながったようである。

10日時点の米国内の石油掘削リグ稼働数は8基増の591基と、15年10月以来の高水準を再び更新したが、過去には1,609基だったこと考えると、市場はこれを過大評価しすぎであろう。米国が産油量を増やせば原油価格が回復せず、自らの収益を抑制するだけであり、まさに自殺行為であるとみられる。市場はまだこの点を正しく理解していないようである。

一方、IEAの推計では、1月の世界石油生産量は大幅に減少。1月の供給量は日量150万バレル減となり、そのうちOPECの減産分は日量100万バレルと、協調減産の初月にして目標達成率90%を記録した。

IEAは、OPECの減産を過去最大規模と指摘し、この減産水準が維持された場合、需要の伸びに伴い、今後6カ月で在庫を日量60万バレル削減することが可能との見方を示している。

OECD加盟国の在庫は16年第4四半期に日量80万バレル減少し、3年ぶりの減少幅となった。昨年12月末時点での在庫は、中国の在庫と海上貯蔵分は増加したものの、15年12月以降で初めて30億バレルを下回った。

ロイターによると、OPEC加盟11カ国の1月の原油生産量は日量2,992万1,000バレルで、減産目標の92%を達成した。OPECは原油価格下支えと供給過剰の解消に向けて、1月1日から日量120万バレル減産することで合意している。

92%の目標達成度は09年の前回の減産合意で当初記録した60%を大幅に上回っている。OPECは13日発表する月報で1月の加盟国産油量を公表する。この数値を受けて、OPECは減産できないとたかをくくっていた市場は再度驚くことになりそうである。

繰り返すように、今回OPECは必ず減産を実行するだろう。それにより、需給バランスが改善すれば、その結果、原油価格は上昇する可能性があるだろう。

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