金相場は上昇。3カ月ぶりの高値をつけている。欧州の政局不安やトランプ大統領の政策に対する懸念が安全資産である金に資金を振り向ける動きにつながっている模様。

市場では、フランス極右政党・国民戦線(FN)のルペン候補の強硬姿勢に懸念を抱いているようである。ルペン候補はフランスのユーロ圏分離とEU離脱を公約としており、予断を許さない。このような事情もあり、金は買われやすい地合いが続く可能性が高いだろう。現状のような不透明な時期こそ、ヘッジとして金を保有する意味があるだろう。

非鉄相場は総じて堅調。米国株が堅調なうえに、中国株も上昇基調を続けており、市場センチメントは悪くないとみられる。銅はチリやインドネシアの鉱山でのストの影響で減産に追い込まれるとの見通しが下値を支えているようである。

ただし、6,000ドルの節目が重い状況とみられ、これを明確に超えるかが重要であろう。鉛は直近高値水準に戻してきおり、2,400ドルを超えると急騰となる可能性があろう。その場合には、11月高値の2,550ドル水準を試すことになるだろう。

原油は小幅上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油在庫は前週比1,380万バレル増と大幅な増加となったが、ガソリン在庫が減少したことが下値を支えたようである。ガソリン在庫は87万バレルの減少だった。

目先の調整は投機筋が買いすぎていることが背景にある模様。したがって、値幅調整が起きれば、ポジションが縮小され、再び買いやすくなるだろう。一方、米国内の原油生産が増加している。前週比で6万バレル増の日量898万バレルにまで増えている。

一部企業が生産を増やしているのだろうが、このような増産は価格を抑制し、石油企業の業績を悪化させるだけであろう。今の水準での増産は価格を抑制するだけであり意味がないのだが、生産者がこの点を理解しているかがポイントになる。過去の学習効果があるかに注目しておきたい。

WTI原油は長期トレンドが控える52ドル水準でサポートされた。これで53ドルを回復できれば、格好の押し目だったということになるだろう。