金相場は1%の急伸。約3カ月ぶりの高値を付けた。欧米の政治情勢の不透明感やドル安が押し上げた模様。トランプ米大統領の政策により米国の政治情勢は不安定化しており、一部諸国を対象とした入国制限令が議論の的となっている。米国の判事は先週、入国制限令の差し止めを命じるなど、混乱が続いている。

また米長期金利の上昇に歯止めがかかり、ドル安が進んでいることから、金が買われやすい地合いにあるようである。トランプ大統領が具体的な財政政策を打ち出していないこともあり、新政権への期待感が後退していることも金相場を押し上げていると見られる。

また欧州の政局不安も安全資産である金に資金を振り向ける動きにつながっているといえよう。ドルの下落は今後も続くと考えられ、金市場にとってポジティブな状況が続こう。また銀も上昇し、プラチナ・パラジウムも急伸している。それぞれ重要なチャートポイントまで上昇しており、一段高になるかが極めて重要なポイントになろう。

非鉄相場は堅調に推移。前日の下落から回復しており、下落基調に入る手前で止まったといえよう。銅はチリの鉱山のストライキに絡む供給懸念に支えられているが、前週末に中国人民銀行(中央銀行)が金融引き締めを実施したことが嫌気されていると見られ、上値は重いようである。

一方、アルミは高値圏を維持している。ニッケルは1万ドルを回復してから辛うじて下げ渋っている。さすがにこれ以上の下落は考えにくくなっていると見られる。全般的に強さは維持されており、長期的な上昇基調も変わっていない模様。

原油は下落。過去最高に積み上がった投機筋の買いポジションの手仕舞い売りが出た模様。ポジションの需給調整であれば、何も問題がないだろう。

市場では、米国内の石油掘削リグ稼働数の増加が嫌気されているが、2014年10月には1,609基だったことを考えると、現状の水準はまだ3分の一の水準でしかない。市場は米国の増産に過敏になりすぎているようである。現在の価格水準でも増産は採算が合わないことを理解していないようである。

一方、投機筋の原油先物・オプションの買い越し枚数が1月31日までの週で過去最高だったことが、手仕舞い売りを誘っている模様。さすがに、ポジションとして買われすぎだったといえよう。早めに調整すれば、再び上値を試しやすくなるだろう。

一方、OPEC加盟・非加盟国の協調減産は確実に履行されるだろう。この点も市場は正しく理解できていないと見られる。数値が確認されるにつれて、需給バランスの改善が価格を押し上げることになろう。