金相場は上昇。11週間ぶりの高値を付けた。再び上向きになっている模様。FOMC声明で3月利上げの可能性について明確なシグナルが示されず、ドルが一段安となったことが金相場を押し上げているようである。

ドル指数は一時、昨年11月半ば以来の安値を付ける場面があった。ドルの上昇力が鈍くなれば、必然的に金は上値を試しやすくなるとみられる。1,220ドルを明確に上抜けば、一段高の可能性が出てこよう。

プラチナは堅調に推移している。1,015ドルの高値を付ける場面があったが、その後はやや調整している。しかし、基調は上向きになり始めていると見られ、1,018ドルを超えると一気に上値を試す可能性が高まろう。

ドイツの17年1月の新車登録台数が前年同月比10.5%増の24万1,399台となっており、これがプラチナ価格を支える可能性があろう。

非鉄相場は堅調さを維持。アルミが上昇して、再び上向きに転じている模様。銅は下げたが、崩れていないようである。ニッケルも上昇したが、10,500ドルにあるチャートポイントを超えられなかったことで、いったん上値を付けた可能性がある。

亜鉛も反落したが高値を維持し、鉛は反発して上昇基調を維持している。FOMC声明を受けたドル安傾向が下値を支えているが、根本的な需給バランスの改善期待が長期的に非鉄相場を支えるだろう。

原油は下落。イランの弾道ミサイル発射実験をめぐる同国と米国の対立による地政学的リスクの台頭は影響しなかった模様。トランプ米大統領はイランによる発射実験を受けて、イランに警告したとツイッター上で明らかにした。しかし、市場では差し迫った緊迫ではないと受け止められたようである。

むしろ、昨日発表された米国石油在庫統計で、ガソリン在庫が昨年に記録した過去最高水準に迫っていることが上値を抑える要因になったとの指摘がある。一方、OPEC加盟・非加盟国は減産合意を順守しているようであり、これが世界の石油需給の緩和状態を改善させるとみられる。市場はこの点をいまだに全く織り込んでいないようである。

むしろ、依然として米国内のシェールオイルの増産を想定しているようだが、これも理解不足であろう。現在の原油価格では、積極的に生産を増やせないだろう。また相場上昇が一定期間続かない限り、増産は難しいだろう。原油相場は依然として相当の上昇余地を残していることを理解すべきであろう。