金相場は下落。トランプ大統領就任後初のFOMCでは政策金利が据え置かれた。これを受けてドルが上げ幅を縮小したことで、下落幅は限定的となった模様。FOMC声明では、米経済について比較的上向きな認識が示された。

ただし、FRBは次の政策金利変更の時期に関して明確なシグナルは発していない。これを受けて、ドルは上昇しづらくなっていると見られる。また、トランプ氏の強硬なドル高けん制発言もあり、これが金相場の下支えになると考えられる。

米金利は上昇あるいは底堅い動きになろうが、トランプ政権のこのような姿勢が今後も続くのであれば、金利が上昇しても、金利が付かない金の価格が押し下げられることはないだろう。

また銀が水準を切り上げている点にも注目しておきたい。一方、プラチナも堅調さを取り戻しつつある。1月の米自動車販売台数はさえなかったが、1,000ドルを回復しており、上昇復活の可能性が高まっている。パラジウムも切り返しの動きにあり、貴金属相場はやはり底堅いと考えておくのが賢明であろう。

非鉄相場はやや上値の重い展開だった。ただし、ニッケルが1万ドルを回復するなど、一時の売り込みの動きは後退している模様。銅はチリ鉱山でのストのニュースを受けて一時6,000ドルの大台をつけたが、維持はできていない。これを明確に超えてくると、市場センチメントが一変するだろう。亜鉛・鉛も基調は強いと見られる。

原油は急伸。米国内の原油在庫は増加し、早い段階では下げる場面もあったが、その後は買いが入っている模様。原油相場はOPECによる減産の履行状況と米国の供給増の動きを見極めたいとする動きから膠着感が強まっているようである。

しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計では、原油在庫が前週比647万バレル増と、増加幅が予想の2倍近くだった。しかし、生産は日量851万バレルと、前週比4万バレル減少している。

石油掘削リグ稼働数の増加にもかかわらず、生産量は増えてない。現状の原油価格の水準では生産を増やせない事実が浮き彫りになっているといえる。この点からも、米国を含め世界の原油生産者は、持続的な生産には最低でも60ドル程度は必要と考えているといえよう。その意味でも、原油相場の上昇余地は決して小さくはないだろう。

一方、1月のロシアの原油・ガスコンデンセート生産量は日量1,111万バレルと、昨年12月の1,121万バレルから10万バレル程度減少した模様。今後はOPECの生産量が発表されると、減産が順調に進んでいることが示され、これが原油価格の水準を押し上げることになろう。