金相場はほぼ横ばい。一時値を下げる場面もあったが、米国株の下落や国債利回りの低下を受けて、下げ幅は縮小した。ドル指数は0.2%高となっており、目先はドル高・金利上昇が金相場の上値を抑える可能性がある。

16年10~12月期の米実質GDP速報値は前期比1.9%増と、伸び率が予想以上に鈍化したが、ドルは堅調を維持した。金相場は24日に付けた高値の1,220ドルから一段と値を下げており、5週間ぶりの下落となるなど、上昇の勢いは鈍っている模様。

目先は調整が続く可能性があるが、すべては米国市場次第である。株価が伸び悩めば、金相場はそれほど調整せずに反発する可能性もあろう。今週はFOMCや1月の米雇用統計の発表などのイベントもある。上下に振れそうだが、大幅な下げは想定していない。

非鉄相場はまちまち。ドル高は圧迫要因だが、前日に大きく下げた銅や亜鉛、アルミは下げ渋った。しかし、ニッケルは大きく下落し、重要なサポートも割り込んでいる。鉛も下げている。銅はチリの鉱山のスト観測などから供給不足を懸念した買いが入った模様。中国が旧正月の連休に入ったこともあり、取引量は薄い状態が続くだろう。

その意味では、本格的な相場の方向性を見る上では2月を待つ必要がある。中国の購買担当者景況指数(PMI)の内容次第では、再び中国材料を背景に非鉄相場が動意づく可能性もあるだろう。

ロイター調査によると、銅やアルミは供給過剰が18年まで続くと予想されており、年内は下落基調を辿るとみられている。予想中央値によると、17年の銅平均価格は5,350ドルとなった。これは現在値を下回っている。

供給過剰幅も17年は8万トン、18年は8万0,500トンになるとみている。アルミも供給過剰幅が17年は31万7,000トン、18年は29万2,500トンとみている。アルミの17年の平均価格予想は1,685ドルで、現在の水準を大きく下回っている。

また亜鉛の17年の平均価格予想は2,622ドルで、現行水準を下回る見込み。ニッケルの平均価格見通しは1万0,800ドルで、現行水準を大きく上回るとしている。

原油は下落。米国内の石油掘削リグ稼働数が増加したことが嫌気された。最新週の米国内の石油掘削リグ稼働数は前週から15基増加。過去13週中12週で増加した。稼働中のリグの総計は566基で15年11月以来の高水準。OPECとロシアなど非加盟産油国は原油の供給過剰を緩和するため、17年前半に産油量を日量180万バレル削減することで合意したが、米国の産油量は小幅ながら増加している。

米エネルギー情報局(EIA)は、同国産油量が昨年12月の日量890万バレルから、今年4月には約900万バレル、10月には910万バレル、11月には920万バレルに増加するとの見通しを示している。一方、石油コンサルタント会社ペトロロジスティクスによると、OPECが1月に日量90万バレル減産する軌道に乗っており、減産順守に向けて順調なスタートを切ったとの見方を示している。

市場では、OPECの減産と米国の増産が原油価格を抑えるとの見方が根強いが、需給は需要増もあり、着実に改善に向かうだろう。米国の石油会社も原稿の原油価格の水準では、そう簡単に増産できないだろう。

OPECも原油価格の維持に必死であり、減産は実行されるだろう。原油価格が下落に転じるというシナリオは描きようがなく、ドル安傾向も原油価格を押し上げることになるだろう。