金相場は3日続落。約2週間半ぶり安値を付けた。ドル高や株高が手仕舞い売りを誘っている模様。チャートは下向きになっており、短期的には下落の可能性が高まっていると見られる。ドルの上昇が持続すれば、金の下落も続くことが想定されよう。

しかし、トランプ政権がドル安政策を標榜していることを考慮すれば、最終的にはドル安が下値を支えることになるだろう。ただし、短期的には投資家の金離れが再びみられているようである。世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストの金保有高は減少し、799.07トンと800トンの大台を割り込んだ。

相場上昇によりインドで現物需要が弱いことや、中国でも春節(旧正月)の長期休暇を控えて需要が減退しているとの指摘があり、現物需要が金相場を支える動きは見られなくなっているようである。

目先は調整が続き、再び底値を探る展開になるだろう。ただし、前回安値を下回るとは考えていない。底値が浅くなることで、二番底を確認し、次の上昇トレンドのステージに入ることになるだろう。

非鉄相場は反落。最近の上昇に対する手仕舞い売りが入っている模様。ドル高も影響している可能性があるとみられる。銅はチリの銅山で労働組合がストライキを行う準備に入ったことや、インドネシアの銅輸出が止まっていることなど供給不安から買いが優勢になったが、その後は買いが続かず下げているようである。

亜鉛も供給不足懸念から12月上旬以来の2,800ドル台乗せとなったが、その後は下げた。中国需要の回復期待と米国のインフラ投資拡大への期待感が市場の雰囲気を改善させているものの、27日から始まる中国の旧正月を控え、買いづらくなっていると考えられる。目先は調整が進む一方、底値を確認することになるだろう。ただし、ニッケルは9,600ドルを割り込んで底割れの動きにある模様。

原油は上昇。米国株の上昇が材料視された可能性がある。ダウ平均が2万ドルの大台を維持したことなどが原油需要の増加観測につながっているようだ。WTI原油は重かった53.50ドルを超えたことで、テクニカル的にも上昇しやすくなっているとみられる。

次は55ドルを目指すことになるが、これを超えると一気に60ドルを試す可能性もあろう。米国の原油生産量は伸び悩んでおり、やはり60ドル程度まで原油価格が上昇しないと本格的な増産は難しいと考えられる。今後もOPECとロシアなどOPEC非加盟産油国が合意した減産の効果を確認するごとに、原油価格は下値を切り上げていくことになろう。

また、長期的なドル安基調もドル建て原油価格を支えるものと考える。トランプ大統領は安い原油価格が米国経済を押し上げると考えているようだが、そのターゲットは、以前は20ドル台だったが、この数年間で思いなおし、現在では40~50ドルであるとみられる。

しかし、現実的には40ドルではどの石油会社も損益が合わない。結果的に最低レベルは50ドルと考えるのが妥当であろう。トランプ大統領の原油価格の水準に関する考えもぜひ聞いてみたいものである。