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金相場は続落。13日以来の安値を付けた。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場は続落。13日以来の安値を付けた。

2017/1/26
金相場は続落。13日以来の安値を付けた。トランプ米大統領が成長に配慮した支出政策を実施するとの期待感から、米国株が押し上げられたと見られ、安全資産としての金の魅力が大きく低下している模様。
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金相場は続落。13日以来の安値を付けた。トランプ米大統領が成長に配慮した支出政策を実施するとの期待感から、米国株が押し上げられたと見られ、安全資産としての金の魅力が大きく低下している模様。

ダウ平均は2万ドルの大台を突破するなど基調は強いとみられるが、これに対して金はこれまでの上昇基調に一服感が出ているようである。短期的には買われすぎ感もあり、手仕舞いが優先されやすい地合いにあろう。

トランプ大統領は大型の財政支出を推進するとみられており、これが株高につながっていることから、金相場は当面は調整が続くだろう。ただし、トランプ政権がドル安を志向している可能性があり、これは金相場には支援材料であろう。長期的な見方は全く変わらない。当面は押し目を待つことになろう。

一方、この日はプラチナ・パラジウムが下げている。特にパラジウムの下げが大きい。しかし、長期的な基調が崩れているわけではないだろう。世界的な自動車販売の拡大傾向を考慮すれば、需給面の支援もあり、押し目は拾われるものと考える。

非鉄相場は総じて下落。ここ最近の上昇に対する警戒感が出ている。それでも銅や亜鉛・鉛は高値圏を維持している。アルミはさげているものの、1,800ドルを維持しており、強さを感じる動きである。銅は5,900ドルを維持しており、高値圏ではあるものの、6,000ドルの節目を超えるようだと、きわめて大きな上昇になる可能性がある。

ニッケルは9,600ドル水準で下げ止まった感がある。週末から中国が春節(旧正月)の休暇に入るため、動きが鈍くなる可能性がある。それでも、長期的には上昇基調にあり、需給改善を背景にこの基調は続くものと考えている。

原油は下落。米原油在庫の増加が嫌気されたが、全般的に堅調だったとの印象が強い。OPECによる減産期待が下値を支えていると見られる。OPECは減産順守を着実に進めると考えており、基本的な需給改善を背景とした堅調地合いは変わらないだろう。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した20日までの週の石油在庫統計によると、原油在庫は前週比284万バレル増加。ガソリン在庫は同680万バレル増、ディスティレート在庫は同7万バレル増だった。また米国内の原油生産量は前週比1万バレル増にとどまっており、石油掘削リグ稼働数の増加のわりに、生産は増えていないようである。50ドル程度では生産は増やせないことははっきりしている模様。

一方、トランプ大統領は米国内の石油生産を進めようとしているようである。原油高でOPECなどに収益を搾取されているとの認識が強く、米国内での原油供給を増やそうとするだろう。しかし、採算があることを理解していないとは考えにくい。

50ドル以下でも生産が可能なシェールオイルが出てくれば別だが、現状では安い原油価格は、米国を含め誰のためにもならない。トランプ大統領は、安い原油価格が景気拡大には不可欠と認識しているようだが、事態はそう簡単ではないことだけは確かであろう。

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