金相場は上昇。一時節目の1,200ドルを超える場面があるなど、7週ぶりの高値を付けている。

トランプ次期米大統領の記者会見で経済政策に関する言及がなかったことから、ドルが下落したことが金相場を押し上げた模様。トランプ氏が掲げる経済政策を推進すれば、ドルが回復する可能性があるものの、さすがにドル高は行き過ぎたといえよう。

昨年12月半ば以降の金相場の回復局面は1,200ドルをつけたことで、いったん終了する可能性があろう。直近の底値から約7%上昇しており、一服感が出てもおかしくはないだろう。今後もトランプ氏の発言に振り回されるだろうが、基本は長期的な買い姿勢でよいだろう。

プラチナも980ドル台まで上昇し、1,000ドルの大台が視野に入っているとみられるが、さすがに短期間で上げすぎた感もあろう。いったんは打たれる可能性はあるだろう。ただし、長期的には金以上に上昇する可能性があるだろう。注目度を上げておきたい。

非鉄相場は堅調。トランプ次期米大統領が前日開いた記者会見で景気刺激策の具体策を示さなかったため、ドル安が進んだことが押し上げ要因になっているようである。アルミが急伸している。1,800ドル目前まで上げており、きわめて強い動きにあるとみられる。ただし、やや投機的な動きであり、注意が必要であろう。

銅も5,800ドルを回復した。インドネシア政府の鉱物禁輸政策の発効を受けて、産銅会社が銅精鉱の輸出を停止したとの報道が材料視されたもようである。ニッケルは一時9,700ドルを割り込む水準にまで急落したが、その後は1万ドルの大台を回復している。

インドネシア政府が鉱石の輸出禁輸措置の緩和を表明したことを受けて売りが出たもようである。亜鉛は反発して高値を更新し、鉛も上昇した。亜鉛・鉛は買われすぎ感が強くなっているとみられ、調整リスクが付きまとうだろう。非鉄相場の地合いは堅調であろう。

原油は上昇。サウジアラビアやロシアの減産、中国の石油需要が過去最高になるとの見通しなどが材料視された模様。これまで市場では、主要産油国の協調減産合意が正しく履行できないとの懸念から上値が重い動きにあるが、一方で下値を売る動きも限定的になっている。

減産合意が順守されれば、需給の改善はより明確になり、原油相場は上向きにならざるを得ないだろう。市場はいまだに減産の履行に懐疑的だが、今回の合意は減産履行が大前提であり、履行を前提に考えることが重要であろう。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、同国の産油量は2年ぶり低水準になったとしている。また17年の世界の原油需要は日量100万バレル以上増加し、今後2・3年は需給が引き締まると予想している。

またバーキンドOPEC事務局長は、イラクとクウェートを含むOPEC加盟国は減産に着手し、世界の原油在庫は第2四半期までに減少するとの見通しを示している。ロシアのノバク・エネルギー相は減産合意に従って、減産に着手したとしている。

ただし、1月の減産量については公表せず、天候状況によると説明している。この日の動きを見る限り、やはり下値は堅いとの印象である。50ドル以下を売るリスクはきわめて高く、むしろ押し目買いの水準と考えるのが妥当であろう。