金相場は上昇。株価の上値が重くなってきたことや、米長期金利の低下が材料視される形で買い戻しが入っている模様。金価格を押し下げてきた材料が反転しつつあり、これが下値を支える構図になっているようである。

ひとまず底値を脱した感があり、基調も短期的には反転していると見られる。この流れが続くかを注視することになるが、これまでの株高やドル高が行き過ぎたとの判断に変わりなく、金相場は売られすぎたと考えるのが妥当であろう。

金相場は直近では軟調だが、年間では上昇しており、強気相場だったといえよう。上昇で終わると4年ぶりに上昇することになる。金相場が上昇するには様々な材料が必要だが、トランプ次期米政権の政策が明確に示されない中で期待だけで米国株やドルが買われてきたことを考えると、これまでの株高・ドル高の動きがむしろ異常だったといえよう。期待が剥落すれば、金市場への関心が再び高まることになろう。

非鉄相場は軟調な展開。これまでのトランプ政権への期待から買われてきた動きが反転している模様。アルミは急落して1,700ドルを明確に割り込み、亜鉛も大幅安、鉛も急落している。今年は堅調だった亜鉛や鉛が反落する動きを強めており、状況は徐々に変わりつつあるようである。

銅とニッケルは下げ渋りになりつつあるが、現行水準で下げ止まらないと、これまでの上昇基調が崩れ、厳しい動きになる可能性がある。

原油は反落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が前週比210万バレル減少すると予想されていたが、61万4,000バレルの増加となったことが嫌気された模様。

一方、ガソリン在庫は同160万バレル減、ディスティレート在庫は同190万バレル減と減少傾向が続いており、石油製品需要は堅調である。また米国の産油量は前週比2万バレル減少するなど、市場が懸念しているような増加はみられていない。

OPEC加盟・非加盟国による減産合意もあり、需給改善が原油価格の上昇を後押しするとの考えに変わりない。一方、市場では原油相場は17年末にかけて60ドルに向かうものの、ドル高や米国内のシェールオイル増産、OPECと主要産油国の協調減産の不確実性により、上値は抑制されるとみているもよう。

ロイターが実施した調査では、17年のブレント原油の予想平均は56.90ドルとなった。四半期別では第1四半期が53.67ドル、第2四半期が56.51ドル、第3四半期が58.69ドル、第4四半期が59.78ドル。しかし、OPECの協調減産が順守されれば、年末には75ドルから80ドルまで上昇しても驚きではない。