金相場は上昇し、一時約2週間ぶり高値を付けた。ただし、米国はクリスマス休暇明けで薄商い、ロンドン市場は休場。ドルの上値が徐々に重くなる中、買戻しが入り始めている模様。

17年は欧州の銀行や政治リスクに対する懸念が下値を支えるとの見方がある。またトランプ次期米政権の政策に対する不透明感が高まる可能性もあると見られる。米国債利回りとドルの上昇が続くかにも注目が必要だが、短期的にはかなり織り込まれたと感じる。

米国株の上昇も短期的には行き過ぎの感もある。調整が入れば、金相場も一定の戻りを試すだろう。短期的は底打ちしたと考えられるが、来年以降については予断を許さない。現時点では最大で1,000ドルまでの下落を念頭に入れた上で、買い下がることが肝要であろう。

非鉄相場は休場。本日から取引が再開される。長期上昇基調は続いているが、銅は6,000ドルで打たれた格好となっており、ここを上抜けるまでは本格的な上昇は見込みづらい。

原油は上昇。OPEC加盟・非加盟国の協調減産により、供給過剰が解消されるとの見方が強まった模様。日量約180万バレルの協調減産は1月1日にスタートする。一方、OPEC内外のメンバーで構成する減産順守を監視する委員会が来年1月13日にアブダビで初会合を開く案が浮上している模様。同委員会のメンバーはクウェート、アルジェリア、ベネズエラ、ロシア、オマーン出身の5人となっている。

原油相場は堅調さを見せているが、減産合意以降、下げにくい状況にある。減産がしっかりと行われれば、需給バランスの改善はかなり進むことになる。市場関係者の大半が依然として減産に懐疑的であり、原油価格の上昇を見込んでいない。米国のシェールオイルの増産懸念も念頭にあるようだが、OPECが今回の減産を利用した価格押し上げを逃すと、大変なことになろう。

その意味でも、減産は実行され、原油需給の改善が価格に反映される展開になるだろう。17年は75ドルから最大80ドルまでの上昇を見込んでいる。ドル高が是正されれば、その可能性は一段と高まろう。原油は割安と考えている。