金相場は下落。ドル高基調に加え、米国経済がさらに改善し、米金利が上昇するとの観測から売りが出ている模様。

またトルコ、ドイツでの事件では安全資産としての需要が一時高まったと見られるが、この日はすでにこの材料は注視されていない模様。ただし、ドル指数が14年ぶりの高値から押し戻されると、金は安値からはやや値を戻している。

それでも、FRBが来年の利上げペースを加速させる見通しであることなどから、ドル高見通しは根強く、金は買われづらい地合いが続く可能性が高いだろう。

しかし、一方でトランプ政権からはドルに関する明確な方向性が示されていない。ドル高是正を求める声が上がるようだと、金に買戻しが急速に入る可能性は十分にあろう。米国株高でも下げ渋る動きが続くなど、下値を売りづらくなっていると見られ、1,130ドルを大きく下回る可能性は徐々に低下しているように感じられる。

非鉄相場は反発。アルミは1,700ドルで下げ止まった。銅もひとまず5,450ドルでは下げ止まった印象である。LME在庫の増加傾向に歯止めがかかったことが反発につながったのだろうが、年末前の在庫調整を行う動きが活発化する可能性もあり予断を許さない。

ドル高の是正が見られるまでは、上値の重い展開が続く可能性がある。

原油は上昇。ただし、今月に入って2年ぶりに封鎖が解除されたリビアのパイプラインの稼働が再開したとの発表等を受けて、上げ幅を縮小している。リビア国営石油会社(NOC)は同国西部油田からのパイプラインの稼働再開を発表。

この送油管の稼働再開により、原油生産が今後3カ月間で日量27万バレル増加すると見込まれている。リビアの原油生産は政治的混乱などで日量60万バレルまで落ち込んでいた。

これは内戦前の11年の160万バレルを大きく下回っている。リビアは先にOPECが合意した減産の枠組みから外れており、増産幅が大きくなると、減産効果が相殺されるとの見方があり、これが上値を抑える可能性がある。この動きには要注意であろう。

一方、米石油協会(API)が発表した16日までの週の原油在庫は前週比410万バレル減だった。市場予想は250万バレル減だった。

オクラホマ州クッシングの原油在庫は60万9,000バレル増だった。ガソリン在庫は200万バレル(市場予想は140万バレル増)、ディスティレート在庫は150万バレル減(同120万バレル減)。

原油相場の基調は依然として上向きであり、中長期でも見ても上昇基調の加速はこれからであろう。