金は下落し、10カ月ぶり安値水準での推移となった。FOMCでの利上げを控える中、買いづらい展開が続いている模様。来年の利上げ回数に関心が移っているが、市場が予想する2回となれば、市場への影響は限定的であろう。

金相場は現在のドル高・長期金利の上昇基調の継続が止まるまでは、上げづらい展開が続こう。いまはこれらの動きに変化がみられないため、下値での低迷は継続せざるを得ないだろう。

また米国株式市場の堅調さも、安全資産である金への投資を減らす動きにつながっていると見られる。しかし、長期的にはドル安基調に転じるとの見方は変わらない。安い時に粛々と拾っておけば、将来の金融市場の混乱時にポートフォリオを助けてくれるだろう。

非鉄相場はおおむね堅調。最近の上昇基調で過熱感を指摘する声が上がっている。しかし、長期的な基調継続の可能性が高いことから、下値は売りづらい展開が続いている。中国の経済指標が堅調さを維持しているため、これも売りづらくしているといえよう。

米国株が堅調に推移し、ドル高基調が続いている中でも基調は変わっておらず、強さを感じる展開であると見られる。

原油は軟調な展開。OPECの生産量が先月に過去最高となるなど、産油国の大半が過去最高の産油量を記録しており、OPECの減産実施への懸念が浮上しているもよう。この日の下げは11月末のOPEC減産合意以降で初めて。

市場では、OPECが決めた減産が順守されない可能性を懸念しているもよう。OPECの11月の生産量は日量3,419万バレルで、前月の3,382万バレルから増加し、過去最高を更新している。またロシアの11月の産油量は日量1,121万バレルで、過去約30年で最高水準に達している。

OPECとロシアだけで、世界の原油需要の約半分をカバーしている状態にあり、これらが削減されないと需給バランスの改善は進まないだろう。いずれにしても、OPEC減産合意は歴史的合意であるとの判断は変わらない。

これまで低迷してきた原油価格の水準を押し上げることを目的としているわけであり、各国の思惑もすべて織り込んで決められた事項である。その方向に進まなければ、再び原油相場は低迷してしまうことになる。それを避けたいのはすべての産油国であり、今回は抜け駆け増産が原油相場を押し下げることはないと考えている。