金は反発。ドルの下落や長期金利の頭打ちが材料視された模様。金相場は月初からすでに7%近く下落している。

トランプ次期米大統領による財政拡大への期待が高まっていることで、ドルや債券利回りが上昇していることが金の下落の直接的な要因とみられたが、これが落ち着きを取り戻しつつあるようである。そのため、これまでの売られすぎの反動による買戻しが入る可能性は高いと考えられる。

12月の米利上げも織り込み済みであり、米雇用統計をきっかけに金融市場に手仕舞いが入れば、金市場への関心が再度高まる可能性は十分にある。

非鉄相場は総じて堅調。中国で大規模な鉄道整備計画が承認されたことを受けて、金属需要拡大への期待感から亜鉛や鉛、ニッケルが買われる場面があったが、その後は高値から急激に下げている。

亜鉛は約9年ぶり、鉛は約5年ぶりの高値を付けたが、さすがに短期間で上昇しすぎであろう。長い上ヒゲを付けており、手仕舞い売りが出やすい状況にある。

原油は反発。OPEC加盟国など主要産油国による減産合意の現実性が不透明な中、合意への期待感から買戻しが入った。しかし、28日に開催されたOPEC専門家会合では、減産に向けた具体策で一致しなかった模様。

OPEC総会前に出てくる発言やイラクに関する報道に市場は神経質になっている。OPEC加盟国と非加盟産油国が減産で合意できるかは不透明であり、確実な結果が判明するまでは不安定な相場にならざるを得ないだろう。

ただし、市場では減産で合意した場合でも、52ドルまでの上昇局面では売りが出るとみているもよう。実際の合意内容が日量100万バレルあるいはそれ以上の減産合意となれば、市場はこれを好感するだろうが、最終的なOPEC産油量が日量3,300万バレルを超過するようであれば、市場の失望売りが強まる可能性が高いと考えられる。

いずれにしても、予断を持たずに見ておくことが肝要であろう。