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金相場は続落。5カ月半ぶりの安値水準まで下落した。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場は続落。5カ月半ぶりの安値水準まで下落した。

2016/11/21
金相場は続落。5カ月半ぶりの安値水準まで下落した。12月の米利上げやトランプ次期米政権での財政支出拡大への期待から長期金利が上昇し、ドル指数が13年半超ぶり高値まで上昇しており、これが金相場を引き続き圧迫している。
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金相場は続落。5カ月半ぶりの安値水準まで下落した。12月の米利上げやトランプ次期米政権での財政支出拡大への期待から長期金利が上昇し、ドル指数が13年半超ぶり高値まで上昇しており、これが金相場を引き続き圧迫している。

米大統領選でのトランプ氏勝利を受けて、減税や新規のインフラ投資により景気が押し上げられるとの見方が強まっており、これが実現すれは、安全資産である金相場には圧迫要因にならざるを得ない。

しかし、それでも下げ渋っていることを考えると、引き続き金に対して長期的な上昇見通しを持つ投資家が少なくないことがうかがえる。テクニカル的には下げすぎと見られ、いったんは自律反発があってしかるべきであろう。

非鉄相場は上値の重い展開。ドル高基調が重石になっている。銅相場はトランプ次期米政権が掲げるインフラ投資拡大を背景に買われてきたが、さすがに上値が重くなってきたと見られる。手仕舞いが出やすい地合いが続く可能性がある。

原油は反発。OPECが生産抑制策で合意できるとの期待が高まり、買戻しが入っている。OPECでは大半の加盟国がイランの生産について柔軟性を認める用意ができており、08年以来となる減産合意に向けて動いているとの認識である。

イランの増産の意向は生産抑制策で妥結する上で最大の障害である。同国は減産提案に回答はしていないものの、他の加盟国が柔軟性を示していることは、OPECが30日の総会を前に合意に近づいていることを示唆している。報道によると、OPECが減産割り当て協議の一環として、イランに対して産油量の上限を日量392万バレルとするよう増産制限の提案を行ったもようである。

しかし、イラン政府は態度を明らかにしていない。OPECによると、10月のイランの産油量は日量369万バレルだが、イランの自己申告ベースでは392万バレルとなっている。イランは欧米による経済制裁の解除を受けて、日量400万バレルの生産量の回復を目指して増産を続けている。

一方、ロシアのノバク・エネルギー相は、OPECとロシアが原油価格の押し上げに向けた方策で合意できるとの確信が増していると発言している。原油相場は加盟国の発言を受けて上下に変動しやすい地合いにあるとみられるが、徐々に下値が堅くなっていたように感じられる。

しかし、一方で減産合意に失敗すれば、原油相場は40ドルを割り込む可能性も否定できない。石油掘削リグ稼働数は前週比19基増の471基となり、増加数は15年7月以来の水準となっている。前年同期は564基だった。

このように、リグ稼動数は増加傾向にあり、過去25週中22週で増加している。同期間の増加数は155基で、うち92基がテキサス州西部とニューメキシコ州東部にあるパーミアン盆地に集中している。

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