金相場は続落で、5カ月半ぶりの安値を付けた。一時は上昇していたが、良好な米経済指標や、イエレンFRB議長の利上げに前向きな発言を受けて、ドル指数が13年半ぶりの高水準となったことが圧迫材料となった模様。

イエレン議長は議会証言で、「トランプ氏が次期米大統領に選出されたが、FRBが比較的早く利上げを行う計画は何ら変わらない」としており、さらに自らの任期を全うするともした。しかし、ドル高基調が続けば、金融市場が圧迫されることが想定される。株安・債券安になれば、ドルも売られる可能性がある。

その場合には。安全資産である金が買われやすくなる。市場は12月利上げの可能性を98%織り込んでおり、利上げが確実であるとすれば、ドルの上値も限定的になるだろう。

非鉄相場はまちまちの展開。銅は安値を試したあと、再び5,500ドルを回復している。ボラティリティが高い状況が続いており、対応が難しい状況にある。ただし、買われすぎ感が強い状況は変わっておらず、いったん調整すべき状況にあるといえる。アルミやニッケルも徐々に上値が重くなっている。

原油は軟調だった。OPECの生産調整への期待感が残る中、ドル高基調が圧迫した模様。OPECが30日の総会で、生産抑制で合意するとの楽観的な見方から当初は上昇していた。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が合意に楽観的な見方を示したほか、ベネズエラのマドゥロ大統領も「OPECが力強い合意に達する用意がある」と強調したことが支援材料だったと見られる。

しかし、ドル指数が強い米経済指標やイエレンFRB議長の早期利上げ示唆を背景に13年半ぶりの高水準となったことで、ドル建て原油価格は抑制された模様。ただし、ドル高については利上げを織り込む中で徐々に上値が重くなるものと思われる。

やはり、OPEC総会で9月28日に暫定合意した減産が、確実に履行されるか、さらに各国の生産枠が決められるかがポイントになる。これに失敗すれば、せっかく戻し始めた原油価格は再び下値を試す動きにならざるを得ない。