金相場は4日ぶりに反発。トランプ次期米大統領の経済政策をめぐる不透明感が背景となり、買いが入り始めているとの指摘がある。

トランプ氏は国内投資を増やす考えを示しているが、これがインフレ率を高めることで、金利が付かない金への需要を限定させるとみられている。しかし、相場は下げ止まりつつあると見られる。売られすぎもさすがに短期的には行き過ぎた感がある。

今後は政治的・経済的な不透明感が金投資を促すものと思われる。また、安値に下げたことで中国やインドなどのアジア勢の買いも入りやすくなっていると考えられる。ドル指数は100超の水準にまで上げているが、これ以上の上昇に株式市場が耐えられるとは考えにくい。

金利も短期的に上がりすぎであり、調整が入ってもおかしくないだろう。12月の利上げも織り込まれており、金投資の絶好のタイミングである11月の押し目を拾うチャンスが来たように思われる。

2月まではパフィーマンスが良い時期であり、このアノマリーを利用して投資を検討することは一考に値しよう。

非鉄相場はまちまちの動き。アルミ、銅、ニッケルは弱かったが、亜鉛・鉛は続伸して高値を更新している。トランプ次期米大統領への期待が大きく、インフラブームが到来するとの観測が非鉄全般を支えているが、さすがに買われすぎ感が強まっているように思われる。

特に銅については思惑で買われており、その動きは過剰と考えられる。株価が調整すれば、下落に向かう可能性が高いと考えられる。

原油は急伸。OPECが30日に開催する総会で減産合意するとの期待が再び高まったことで買戻しが入ったもよう。OPECのバルキンド事務局長は減産実施について協議するため、今後数日間でイランやベネズエラを含む加盟国を訪問する予定。

OPECは9月28日の非公式会合で減産の方針で合意したが、30日の総会まであと2週間と迫っているものの、OPEC加盟国間や非加盟のロシアとの間で減産の詳細については大きな隔たりがある。合意の履行に向けて、各国が動き出しているもようだが、問題が解決されるかは不透明である。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相はエネルギーフォーラム出席のため訪れるカタールの首都ドーハで、ロシアを含む石油生産国の当局者と協議する見通しと伝えられているが、その行方次第では、市場は大きく揺れ動くことになりそうである。一方で米国の産油量は再び増加傾向にある。この動きが続くようだと、再び上値が抑えられる可能性があろう。