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金相場は小動き。欧米の金利上昇が顕著になる中、金利の付かない金の動向が気になる状況になりつつある模様。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場は小動き。欧米の金利上昇が顕著になる中、金利の付かない金の動向が気になる状況になりつつある模様。

2016/10/28
金相場は小動き。欧米の金利上昇が顕著になる中、金利の付かない金の動向が気になる状況になりつつある模様。12月の米利上げ確率が8割に達する中、ドル高基調の継続が金相場の重石になるかに注目することになろう。
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金相場は小動き。欧米の金利上昇が顕著になる中、金利の付かない金の動向が気になる状況になりつつある模様。12月の米利上げ確率が8割に達する中、ドル高基調の継続が金相場の重石になるかに注目することになろう。

一方で、金利上昇が株式投資のコスト上昇を招き、株安につながるようだと、金も同時に売られる可能性がある。現在は1,270ドル前後を保っているが、これを維持できなければ、1,200ドルを試す流れに入る可能性も否定できないだろう。現在は金市場への関心はやや低下しており、動きが鈍っている模様。

しかし、本日の米GDPや米雇用統計、さらに大統領選などのビッグイベントを控えているだけに、今後は金市場も大きく動くことになろう。ただし、世界第2位の金消費国であるインドにおける現物需要の増加は支援材料であると見られる。インドでは祝祭シーズンを控えており、さらに結婚式シーズンでもあることから、伝統的に贈答品として使われる金の需要が高まる傾向がある。

また中国の9月の金輸入は前月比58%増だった模様で、これらのアジア勢の実需が現在の金相場を下支えていると見られる。一方、パラジウムの崩れが厳しい。600ドルを割り込むと下げが大きくなる。ここで下げ止まるかは、プラチナへの影響もあるため要注目である。

非鉄相場は堅調に推移。中国の需要回復期待を背景に下値は堅い。ただし、金利上昇で株式市場が不安定になりつつある中、ドル高基調も続いており、非鉄相場の持続的な回復には疑問もある。

原油は反発。OPECのペルシャ湾岸諸国が減産の用意があると表明したことで、他の産油国との協調に対する疑念が緩和されたことで買戻しが入った。サウジアラビアと湾岸諸国のエネルギー担当相が今週にもロシアに対して、ピーク時の産油量を基準に4%の減産を行う用意があると伝えたとの報道がきっかけだった。

ウィーンでは10月28・29日にOPEC加盟・非加盟国の高官会合が開催されるが、同様の提案が繰り返される公算が大きいという。しかし、11月30日での生産枠の割り当てが決まるまでは、予断を許さない状況が続こう。ロシアのノバク・エネルギー相はリヤドを訪れ、サウジやクウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の閣僚らと会談した。

サウジ側はこの中で4%カットを説明したとみられている。ただし、ノバク氏は従来方針通り、ロシアは減産ではなく、あくまで産油量を据え置く「増産凍結」での協力を返答したとされている。

ロシアは過去最高水準での石油生産を行っており、増産凍結では市場に与えるインパクトが限定的になる。OPECによると、9月の4カ国の産油量はサウジが日量1,049万1,000バレル、UAEは299万4,000バレル、クウェートは282万6,000バレル、カタールは65万9,000バレルで、合計1,697万バレルとなる。

この4%カットは日量68万バレルの減産に相当する。OPECは減産合意で産油量の上限となる「生産目標」を日量3,250万~3,300万バレルとすることで一致しているが、9月のOPEC全体の産油量は3,339万4,000バレルで、4カ国が68万バレルの減産を行えば、他のOPEC加盟国が増産しない限り、産油量は目標レンジに収まる見通しである。

しかし、この4カ国は他の加盟国にも負担を求めることは確実であり、産油量の維持を要求しているイラクの主張はサウジなどの反対に遭う公算が大きいだろう。またイランやリビア、ナイジェリアも増産を志向しており、OPEC内での調整は困難であろう。このような情勢に加え、ドル高基調が続いていることから、目先は50ドルを大きく超えるにはなりづらいものと思われる。

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