金相場は反落。下値は徐々に固くなっているものの、伸び悩みの動きにある模様。12月の米利上げ観測を背景に、金を積極的に買いづらい地合いにあるようである。ただし、中国や祝祭期や結婚式シーズンを控えるインドの需要や押し目を買いたい投資家が少なくないとみられることもあり、現時点では下値がさらに切り下がる動きは見られない。

世界最大規模の金上場投資信託(ETF)である、SPDRゴールド・トラストの保有高は堅調に推移している。目先は株価動向がどのような推移になるか、さらに米金利とドル指数の推移を慎重に見ていくことになろう。1,250.60ドルを維持できるかに注目したい。これを再度割り込むと、下値切り下げの動きに入ることになると見られ、注意が必要である。

非鉄相場は堅調に推移。前日の大幅上昇の動きが続いており、さらにドル安もあり買いが入っているようである。ただし、中国経済への不安感やドル高基調が上値を抑える可能性があり、引き続き予断を許さない状況にあると見られる。アルミは直近高値の1,690ドルを超えて一段高になるか、銅は4,800ドルを超えることができるかに注目することになろう。ニッケルはレンジを抜けるかに注目したい。

原油は3日続落した。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で、原油在庫が予想外の減少になったものの、主要産油国による協調減産に向けた協議の行方が一段と不透明になっていることなどから、売りが優勢だった。

EIA発表の在庫統計では、原油在庫は前週比60万バレル減と、市場予想の170万バレル増に反した内容だった。WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫も130万バレル減少した。さらにガソリンやディスティレートなど製品在庫も大幅減少となり、市場予想を上回ったことから、WTI原油は一時50ドル台を回復する場面も見られた。

ただし、上値を買う動きは一巡しており、むしろ高値で買いついた向きの手仕舞い売りが出やすい地合いにあるようである。市場の関心はOPEC加盟・非加盟の産油国による協調減産協議の行方に集まっていると見られる。イラン、ナイジェリア、リビアが減産免除を求めている上、イラクも事実上の減産拒否の意向を示している。

11月30日での生産枠に関する合意を取り付けるには、あまりにハードルが高い。このような背景から、目先は調整基調が続くことが想定される。実需に関する材料に注目したい。また、この間のドル指数の動きにも注意したい。