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金相場はほぼ横ばい。ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感が上値を抑えている模様。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場はほぼ横ばい。ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感が上値を抑えている模様。

2016/10/24
金相場はほぼ横ばい。ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感が上値を抑えている模様。いまは1,260ドルと1,280ドルのレンジであり、これを抜けた方に動くことになるだろう。
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金相場はほぼ横ばい。ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感が上値を抑えている模様。いまは1,260ドルと1,280ドルのレンジであり、これを抜けた方に動くことになるだろう。

底練りから徐々に下値を切り上げてきたが、戻りいっぱいになりつつある。市場に米利上げが織り込まれつつある中、米国株が急落した場合、リスクオフの動きが強まり、金に資金が流入するかに注目することになるだろう。下げ方が大きい場合には、ポジションの現金化の動きから金も同時に売られる可能性はある。

一方で中国やインドなどからの実需が堅調との指摘がある。ヒンズー教の「ダンテラス」や「ディワリ」を含む祭典を月末に控えたインドからの需要が続くとの見方がある。これらはヒンズー教で最も重要な祭事で、この時期には伝統的に金が贈られると言われている。

また、金価格が下落したことで上場投資信託(ETF)の買いも活発化しており、これが下値を支えるとの見方もある。

ただし、ドル指数が一時7カ月ぶりの高値を記録するなど、ドルの堅調さが目立つ。このドル高が金相場の上値を抑える構図が当面続く可能性が高いと見られる。一方、欧州投資家は金保有を継続しているとの報道がある。英国がEU離脱を決めた後、欧州では資産保全目的での金購入が活発化し、その後も金価格が下落基調に転じても保有を続けているという。

また一部には買い増す動きもみられるという。ポンド建て金相場は、通貨安を背景にきわめて堅調に推移しており、欧州投資家のポジションには利が乗っている。また「ハード・ブレクジット」への懸念もあり、金購入の動きが続く可能性は十分にある。王立造幣局によると、100グラム4400ドルの金塊販売量が、6月23日の国民投票後の2週間で7倍増になっていたという。

また10月の販売量は前月比で2倍以上になり、6月との比較では50%増える見込みとされている。株安で金も同時に急落した場合でも、これらの実需買いがバーゲンハンターとしての役割を果たし、下値を支える可能性は十分にあろう。

非鉄相場はおおむね堅調に推移。ドル高の進行や中国経済への懸念を背景に上値は重かったが、週末の買戻しが下値を支えた。ただし、中国の経済指標は供給過剰の可能性を示唆しているとの見方もあり、実需の回復は期待しづらいとの見方もある。目先は売られすぎの解消から戻す可能性はあるものの、株安やドル高基調がさらに強まれば、一段安となる可能性も否定できない。

アルミは反発。1,600ドル割れは回避されたが、1,640ドルを回復できれば、反発に転じる可能性はあろう。銅は安値圏での推移が続いている。ただし、売られすぎ感が強く、下値リスクは限定的と考えられる。ニッケルは続落で、1万ドルのサポートを割り込んだ。目先は9,800ドルで下げ止まるかを確認することになろう。亜鉛は続落。2,285ドルを割り込んだため、目先は2,220ドルまでの下げが想定される。

原油は小幅反発。主要産油国による生産調整への期待と不透明感が交錯している。ロシアのノバク・エネルギー相が来年の石油生産について、旧ソ連崩壊後で最高となる5億4,800万トン(日量1,100万バレル)を目標としているとした。

その一方で、同相は価格の安定には主要産油国による増産凍結がなお必要との見解を示しており、市場では供給過剰懸念と生産調整期待が交錯している。

またドルがユーロに対して上昇したことも、上値を抑えていると見られる。米国内の石油掘削リグ稼働数は443基と前週から11基増加したことも圧迫している模様。減少しなかったのは17週連続で、1987年以降では2010年と並んで、11年の19週連続に次ぐ2番目の長さとなった。

原油相場は高値圏で推移しているが、OPECの減産協議の継続や米国内の原油在庫の減少傾向の継続もあり、下げにくい動きにあると見られる。一方でチャートはダブルトップ的な形状になっている。長期的には需給の引き締まりやドル安基調から上昇に向かうとの見方は変わらないが、目先は天井圏からの調整が先行する可能性があるとみている。

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