金相場は小幅反落。堅調な米経済指標、ECBの政策金利据え置きなどを受けたドル高が上値を抑えた模様。ECBは少なくとも12月まで緩和的な政策を続けることが確定したが、その後も緩和策を継続する可能性が示唆されており、これが金市場を圧迫するとの見方がある。

ECBの超低金利政策は金相場の支援材料となる傾向にあるものの、いまはこれがユーロ安・ドル高につながり、金相場の圧迫要因になりやすいと考えられる。ユーロは対ドルで4カ月ぶり安値に下落しており、これを受けて金も買いづらくなりつつあるようである。

またドル指数が7カ月ぶりの高水準で推移しており、これも金相場の上値を抑えやすいと見られる。米国の利上げは12月でほぼ決まりだが、それまでの米大統領選の結果や経済指標次第では、方針転換となる可能性もあろう。今後の米経済指標には要注意である。

一方、インドの金購入が10月に9カ月ぶり高水準に達する可能性があると指摘がある。さらにスイスの税関データによると、スイスの9月の中国向け金輸出が1月以来の多さだったという。さらにスイスのインド向け金輸出も1月以来の高水準だった模様であり、これらの実需が回復しつつあるという。少し価格が安くなったことが実需の買いを促している側面があろう。

ただし、いまはまだ方向感が見えない。下値は徐々に固まりつつあると見られるが、予断を許さない状況は続くだろう。

非鉄相場は上値の重い展開。中国の景気の先行きや非鉄の過剰供給への懸念、さらにドル高が上値を抑えていると見られる。アルミは続落。需給悪化懸念が強まっているという。重要なサポートの1,630ドルを割り込んでおり、これで1,600ドルを試し、これを割り込めば下落基調がさらに強まることになろう。

銅は安値を更新。しかし、売られすぎ感が強く、これ以上の下げは想定しづらい。ただし、4,840ドルを超えない限り、上昇に向かうのは難しいだろう。ニッケルは続落で、1万300ドルのサポートを割り込んで、下げ基調に入ったと見られる。1万ドルを割り込むと9,800ドルまでの下げになるだろう。亜鉛も反落。2,275ドルを割り込むと、2,220ドルまでの下げになる。

原油は反落。WTIは前日に1年3カ月ぶりの高値を付けたが、この日はドル高を背景に買いが続かなかった。ECBの政策金利据え置きや9月の米中古住宅販売の大幅増加を受けて、ドル指数が7カ月ぶりの高値を付け、対ユーロでも3カ月ぶりの高値をつけるなど、ドル高基調が鮮明になっており、ドル建て原油相場の重石になっている模様。

前日の米エネルギー情報局(EIA)発表の石油在庫統計では、原油在庫は減少したものの、ガソリン在庫は市場の減少予想に反して250万バレル増となるなど、製油所稼働率の低下などが嫌気される可能性がある。

また産油量が久しぶりに増加したことも、需給緩和を想起させる可能性があり。OPECの減産合意の方向性が明確になるまでは、高値圏でのもみあいになる可能性がある。その間に、金融市場がどのような動きになるか次第で、先行して動くこともあり得るだろう。11月30日のOPEC総会までは、為替動向に注目しておきたい。