金相場は3日続伸し、2週間ぶりの高値を付けた。ここ最近の底練り感から反発の動きが続いている。売られすぎ感を背景に、金ETF買いが増加しており、これが金相場を支えているようである。

市場の関心は米大統領選の最後のテレビ討論会に移っている模様。米国株は底堅い展開にあるが、一方でドル高傾向にやや歯止めがかかりつつあることも、金相場にはポジティブに作用しているようである。

米国の12月利上げはほぼ織り込まれていると見られ、これ以上のドル高は考えにくい模様。ただし、金融市場の混乱があれば、安全資産としてのドル買いが進み、金が売られる可能性は残る。

いまは1,260ドルの重要なサポートを維持しているが、これを再度割り込むような動きになれば、再び下値不安が台頭することになろう。また今日のテレビ討論会の結果次第では売られる可能性もあるだろう。

いずれにしても、1,285ドルを明確に上抜けられなければ、再度売られると考えている。

非鉄相場は軟調。7-9月期の中国GDPは前期比6.7%増と市場予想と一致したが、9月の鉱工業生産が予想よりも弱かったことで、中国の非鉄需要の先行きに懸念が広がった模様。ただし、全般的に悲観的になるほどではないとの見方もあり、さらにドル高に歯止めがかかっていることもあり、下値も限定的との見方がる。

アルミは続落。重要なサポートの1,630ドルまで下げてきた。これを維持できるかが最大のポイントになるだろう。下落余地はあると見られる。銅は一時急落したが、小幅な下げに留まっている。下げすぎ感が出ていると見られ、現状水準で下げ止まれば反発も期待できよう。4,680ドルを超えるかに注目したい。

ニッケルも一時1万200ドルを割り込んだが、引けでは重要なサポートと見られる1万300ドルを維持した。ただし、まだ売られすぎ感が残っており、予断を許さない。1万500ドルを超えないと安心できない。

亜鉛は続伸。先行して下げていたこともあり、反発基調が続いている。2,300ドルを超えたことから、目先は上値を試しやすいだろう。

原油は続伸。WTIは1年3カ月ぶりの高値となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した14日までの週の原油在庫は前週比520万バレル減少。市場予想は270万バレルの増加だった。

原油在庫はこの時期は増加することが多いが、その背景には製油所が保守点検に入ることがあるとされる。実際、製油所の稼働率は85%に低下している。9月初旬は94%近い水準だった。

しかし、今年は在庫の減少が進んでおり、これが需給改善期待を高めており、原油相場の堅調さにつながっていると見られる。原油輸入は日量647万バレルと、91万2,000バレル減少したが、これは15年11月以来の低さだった。

OPECの産油量が過去最高水準にあることを考慮すれば、輸入量の低さはやや驚きとの声も聞かれる。一方で産油量は小幅ながら増加している。これまでリグ稼働数が増加する中でも産油量はむしろ減少していたが、ようやく増加し始めた格好である。

WTIはOPEC非公式会合をきっかけに上昇基調が続いている。一方で投機筋の買い越しが高水準にあり、これを維持できるのかがポイントになる。しかし、ドル高基調が一服していることを考えると、想定以上に強い展開になるリスクもある。いまは安易な売りは控えるべきであろう。一方、50.70ドルを割り込めば、再び下落に転じる可能性が高まろう。