金相場は上昇。金ETFへの資金流入や米金利低下を背景としたドル安が下値を支えている模様。株安も支援材料。月初から金ETFへの資金流入が続いており、安くなった金を買い直す動きもみられているようである。

ただし、投機筋のロングポジションは依然として積み上がっており、手仕舞いによる下押し圧力は残っている。金は底練りから反発を試す流れにあるが、とにかく上値は重い。売られすぎ感は徐々に回復しているが、一方で1,260ドルから離れることができない。これでは上値を試すとは言えないだろう。

むしろ、このまま上値が重いまま推移し、日柄調整が終わってしまうと、逆に一段安のリスクが高まることになると見られる。その可能性は決して低くないと考えている。その場合には、1,200ドルがサポートになろうが、これを割り込めば節目の1,000ドルから最悪のケースでは900ドルまでの調整もあり得るだろう。

銀も17.30ドルを割り込むと、金同様に一段安になる。16.50ドルに超長期のサポートがあるが、これを割り込むと15ドルまでの下げになる。さらにこれも割り込むと、13ドル台半ばまでの下げを覚悟する必要があるだろう。プラチナは底練り状態に入りつつあるが、戻り切らないと800ドルまでの下げが視野に入ることになる。表面上は安く見えるだけに、反発力が鈍いことから、非常に悩ましい動きである。安いからといって単純に買えない悩ましさがある。

非鉄相場はさえない展開。中国の非鉄需要の先行き不安感や米年内利上げ観測などが重石になっている模様。アルミは中国の過剰生産への懸念が台頭しているという。最近のドル高基調もあり、上値を買いづらい展開になりなりつつあるようだ。

また中国の輸出が低迷するなど、世界経済全体への懸念も圧迫要因になっているといえる。アルミは続落。一時1,650ドルを割り込んだが、ここには重要なサポートがあり、ひとまず下げ止まった模様。

しかし、流れは悪く、これを割り込めば1,630ドル、さらに1,585ドルまでの下げもあり得るだろう。銅も安値圏での推移。4,675ドル前後で上値が重く、戻り切れない。4,735ドル前後がレジスタンスで、上値は重そうである。ニッケルも反落。ただし、辛うじて重要なサポートである10,310ドルで下げ止まった。

しかし、下げ余地があると見られ、これを割り込めば再び1万ドル割れの可能性がある。9,970ドルがサポートになろう。亜鉛は反発。2,265ドルのサポートを維持しており、2,300ドルを回復できれば再び上値を試しやすい地合いにある。

原油は続落。世界的な過剰供給への懸念から手仕舞い売りが出たもよう。ただし、米エネルギー情報局(EIA)が11月のシェールオイル生産量を日量3万バレル減と見込んだことで、下げ幅は限定的だった。

しかし、投機筋の買いポジションが高水準に積み上がっており、11月限の最終取引日前には手仕舞い売りが相場水準を押し下げる可能性が指摘されている。一方、調査会社ゲンスケープによると、オクラホマ州クッシングの原油在庫は減少。

ただし、石油掘削リグ稼働数が4基増えており、増産懸念は根強い。またOPECが11月30日の定例会合で、加盟国ごとの生産枠を決定し、減産を正式に合意できるかは不透明である。またロシアも増産凍結は受け入れ可能だが、減産は視野に入れていないとの姿勢を鮮明にしており、これが上値を抑える要因になる可能性がある。

いずれにしても、不透明感は残っており、さらに投機筋の買いポジションの積み上がりもあり、目先は調整が優先される可能性が高いものと思われる。WTI原油は上値が徐々に重くなっている。投機筋の買戻しが一巡したが、新規に買い増した向きの高値掴みの投げが出るかが次のポイントになろう。

49ドル前後にサポートがあるため、これを割り込めば一旦は手仕舞い売りを出す向きが増えるだろう。投機筋のネットロングは2014年7月の下落基調入り直前の水準にまで膨らんでいる。ポジションの維持は不可能であろう。