金相場は反発。米国経済指標は堅調で、ドルが買われているが、一方で米国株が急落していることから、安全資産としての買いが入っている模様。4~6月の米実質GDP確定値が予想を上回ったことや、最新週の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことを受けて、ドルは上昇しているが、投資家のリスク回避姿勢が強いといえよう。

さらに米国債が買われて金利が低下していることも、金利が付かない金には好材料になっていると考えられる。しかし、世界的なリスクオフの状況になれば、結果的に国債や金にも売りが出ることになり、すべての資産が下げてしまう可能性がある。このリスクには常に注意が必要である。

非鉄相場は銘柄ごとに異なる展開。アルミは続伸。1,673ドルの直近高値を更新した。想定以上に強い動きにあるようである。1,650ドルを割り込むまでは上昇基調継続と判断することになるだろう。

銅は反落。4,860ドルが重くなっている。長期トレンドラインを超えられなかったため、4,780ドルまでの調整リスクがある。これを割り込むと4,735ドルのサポートを試す動きになろう。

ニッケルは大幅反落。フィリピン政府による鉱山操業停止を受けて上昇基調が続いていたが、高値を維持できなかった。結果的にボラティリティも高くなっており、急落リスクが高まりつつある模様。高値を超えられずに1万630ドルを割り込んだため下げが大きくなっている。1万150ドルを割り込むと、基調は弱気に傾くことになるだろう。9,750ドルを割り込めば、下落基調がより強まるだろう。

亜鉛は続伸。非常に強い動きにある。2,372ドルの直近高値を超えるかに注目したい。超えられずに下げると手仕舞売りが出やすくなるが、超えると一気に上値を試す可能性があろう。2,300ドルを目先のサポートとして見ておきたい。

また、鉛は供給不足懸念から3日続伸し、2015年5月以来、約1年4カ月ぶりに2,000ドルの大台に乗せている。

原油は続伸。1カ月ぶりの高値を付けているが、OPECが合意した8年ぶりの減産に対して買戻しが入っていると見られる。しかし、世界的な供給過剰感が解消されるかは不透明である。減産が発表された28日の出来高は167万8371枚と過去最高に達した模様。

WTIは50ドル目前に迫っているが、この節目を超えるかは心理面でも非常に重要である。これを超えられないと、OPECの減産が見せ掛けであるとの判断が強まる可能性もあろう。

OPECによると、減産計画では日量約70万バレルの原油供給が削減されることになる。しかし、市場では世界の原油供給過剰は日量100万~150万バレルとみており、過剰感の解消にはさらに追加的な削減が必要と見られる。

もちろん、OPECの今回の合意が確実に履行されることが前提であり、11月末の総会で各国の生産枠に関して話し合いが紛糾するようであれば、市場はネガティブな反応にならざるを得ないだろう。

これまで供給過剰感の元凶となっていたサウジアラビアの産油政策が転換し、価格防衛の姿勢に回帰したのであれば、その意味は大きいだろう。ただし、価格が上昇すれば、ロシアなどのOPEC非加盟諸国の生産量が増える可能性もある。特に米国のシェールオイルの生産量の動向に注目することになるだろう。